第185話 お寿司屋さん②
前回カミーユと春花だとキャラが変だったのでイヴと春花に変更しました。
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今日はスーさんで冒険者ギルドに来ていた。
ギルドも大分大きくなった。
体育館というよりは某貿易センター並の広さで10階建となり東京ドーム幾つ分みたいな広さになっている。
少し離れた場所に住居を持ち自家用車で出勤してくる冒険者も出始めたので駐車場も地下に作った。
まだまだ少数では有るがこの先増えると思われるのでそれなりのスペースを用意した。
俺は今日ここまで車を運転してきた。
今日の車はプリウスだ。
たまにこう言う大衆車も運転したくなる。
因みに一般売りの車は燃料を魔石に改造してある。
エネルギーを変換する装置をつけるだけなのでそう難しくは無かった。
まぁデバイスが全部やってくれるのだけど。
今の冒険者ギルドは広すぎるので何も無いと必ず迷う。
なのでギルドの彼方此方に案内用のディスプレイが有る。
そこにはマップの他に電光表示があってパーティを組んでいればマップ上に表示されるし冒険者IDが分かれば検索も出来る。
俺は1人の冒険者を探していた。
Dランク冒険者のバロックさんだ。
バロックが今日は休暇中でギルドに来ていることは入り口の監視カメラで分かっている。
検索によって3階のFランクのスペースに居ることが分かった。
俺は3階のドローン映像をデバイスに表示させると程なく本人が見つかった。
ここは流石に三階まで行くのは骨だし移動中にどこかに行ってしまう可能性もある。
俺は認識阻害を掛けて転移する。
これは見つからないようにというよりは驚かせないためだ。
「やぁ、バロックさん。」
「おお、ススム殿。」
「今日はもう上がりですか?」
「あぁ、今日の指導は終わったわ。」
時間はすでに遅くなっていた。
そろそろ夜の帳が下りる頃である。
「どうですか?これから一杯。」
「おお良いな。お姉ちゃんの店……と言う訳でもなさそうだな。」
今更俺がお姉ちゃんの店に誘うとは思えなかったのだろう。
そう言う感覚もやはり冒険者として長くやって来て培った物だろう。
「分かりますか?今日は最近出来た新しいお店にお連れしようかと。」
「ふむ、ワシを誘うと言うことは高級なお店と言うことか……。」
バロックはワルフェアに置いてDランク冒険者の纏め役をやっている。
実力の他に人徳や指導力も評価されているのだ。
これでもし魔人との戦闘で成果を上げればAランクさえも有りうると言われている。
「ええ、お高いお店ですがその価値は有るかと。今日は俺が奢らせて貰います。」
俺はバロックを寿司屋に案内する。
せっかく作ったのに閑古鳥は納得いかないからな。
Dランク冒険者ならお金を持っているから良いお客になるだろう。
寿司と日本酒はバロックには大層受けが良かった。
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とにー




