第177話 ブランとお出かけ
今日は約束通りブランを連れてアミューズメント施設に来ていた。
2人だと何なので他の者も誘ってみた。
そして来たのがこの3人だ。
「ブランシュちゃん可愛いね。」
イヴがブランと手を繋いでいる。
「ブラっちあっしが遊び教えてあげっからね。」
カミーユも楽しそうだがお前の教える遊びはブランにはどうなんだ?
「僕もここ来るのは初めてです。」
岩男君はなんか久しぶりって普通に会ってはいるけど出番は無かったね……。
ここ来てなかったんだ?
ゲーム好きそうなのに何でって聞いたら日本でもゲームセンターは怖くて行けなかったらしい。
それと男友達が誘えば解らないけど女の子を誘うような勇気は無かったと言うことだ。
俺が誘えば良かったが、俺も忙しかったし来る時はスーさんでギャンブルしてたからなぁ。
今度誘っても良いが岩男君の普段着は何となく女の子っぽいんだよな。
ズボンもショートパンツだし……。
また領主が違う女の子連れてると思われるんだろうな……。
まぁ気にしないけど……。
取り敢えずゲームセンターに来てみるとブランが目を輝かせたのがUFOキャッチャーのぬいぐるみだ。
女の子らしく可愛いのが好きなんだな。
「あれが欲しいんだな。」
ブランが見ていた熊の人形を指差した。
「うん。」
ブランが頷いたので俺はコインを入れてアームを動かす。
「よし、取ってやる。」
ここのオーナーは俺だから別に取らなくても手に入るがそう言うことじゃ無い。
まぁ俺の指示でここのアームは強めにしてあるので何とかなるだろう。
狙いを定めてアームを降ろすが引っかかったのは片方だけだ。
それでも人形は少し動き状態は先程より良くなった。
俺は次のコインを入れてアームを動かす。
こう言うゲームは熱くなるな。
今度こそは取ってやると気合いを入れた。
アームを横に動かすとケースの右に移動して位置を確認する。
そして慎重にアームを降ろした。
アームは綺麗に人形の中心を捉えて熊の人形を持ち上げた。
排出口に転がり落ちるクマの人形。
俺はそれを取り出すとブランにあげた。
ブランはそれを両手で抱えると満面の笑みを見せる。
俺はその笑顔を見ただけで幸せな気分になった。
横でカミーユも欲しそうにしてるけど、お前は自分で取れ。
俺は次にうさぎのぬいぐるみをイヴに取って上げるんだからな。
ーーーーーーー
少しでも面白いと思われましたらモチベーションになりますのでブックマークや評価をよろしくお願いします。
とにー




