第174話
シトリンside
私はシトリン。
ススム様からワルフェアの内政を任されているわ。
ススム様の所持金に関して関与するわけではなく、あくまでもワルフェアの表向けの財務管理を任せられています。
ワルフェアはトーレス王国の領地なのでトーレス王国に税金を払わなくてはならないのです。
表向きの財務管理も必要です。
ただし、表向きと言っても別に嘘や誤魔化しをするわけでは有りません。
書かなくても良いことを書かないだけです。
現在ワルフェアの財務状況は良好です。
道路を整備したり、巨大建築物を幾つも建てたりとか投資金額が相当な高額になっている様に周りからは見えるでしょうが、実は建物の処理はススム様の召喚術と言う処理になっています。
つまり経費は0ということになります。
道路に関しても材料はスキルによる召喚と言うことになってますので掛かっている経費は人件費だけです。
これで財政状況が悪い訳が有りません。
しかもこれは事実なので文句も出ることはありません。
むしろ財務管理をする立場から言えば経費をもう少し掛けて節税したい所ですがススム様が必要無いと言うのでそのままにしています。
では財政管理は楽かと言うとそうでは有りません。
ともかく入ってくる収入が多い上に多彩なのでその集計だけで一仕事です。
それに私の仕事は財政管理だけではなく住民から挙げられる要望などを取り纏める様なこともやっています。
取りまとめた意見は取捨選択した後、記憶可能なアーティファクト……ススム様が仰られるパソコンと言う機械で文章に纏めてデーターとしてススム様に送ります。
キーボードと言う入力装置にももう慣れました。
よく有る領主の執務室に大量の文書の束が積み重なると言った状況はここでは有りません。
私も代官時代はあの状況にうんざりしたものです。
それにこの方法だとススム様がどこにいても文書をお見せすることが出来ます。
春花様がよく言うハイテクと言う物ですね。
私の仕事はまだまだ有りますが主なものはこんな感じです。
それでは失礼します。
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なんかミスって500文字消えた……
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とにー
