第167話 盗賊達
カミーユは盗賊の集まっている場所に行く途中、見張りの男をすれ違いざまに切り落とした。
おそらく見張りの男は何もわからず命を落としただろう。
そのままスピードを落とさずに、三十秒ほどで盗賊達のいる場所に到着した。
そこにはちょっとした林があって木が生い茂っている場所だった。
どうやら盗賊たちはその林の影にいる様だ。
道には見張りをしている男が2人ほどいる。
「えーと、1人逃すんだっけ?」
カミーユは考える。
まさか大将を逃すと言う選択肢はない。
じゃ早めに大将を殺しちゃうか。
スキルとして認識阻害はあるが隠密ができるほどではない。
だとするとやっぱり挟み討ちが効率良いよね。
前から乗り込んで逃げる敵を打ち取れば良いか?
盗賊なんかは首領が1番先に逃げるだろうしぃ。
良いことを思いついたと思ってカミーユは実行する。
ダブルに認識阻害を掛けて反対側に回した後、突っ込もうと思ったが一瞬マップを確認した時に中に白い点が有ることに気がついた。
「おっと、どっかで攫ったか?通りすがりでも捕まえたかな?人質は意味がないけど一応対応は考えっとこ。」
「えっと、人質取ろうとしたら有無を言わさず首を刎ねるっと。」
「よし、行くよ!」
カミーユは勢いよく走り出すと一瞬で見張りの2人の首を刎ねる。
使っているのはススムから貰ったミスリルソードだ。
そして盗賊がいると思わしき場所に侵入するとそこには大きなテントがあった。
そしてその周りに焚き火をして屯っている盗賊達。
その人数は40人くらいいる。
カミーユが姿を見せると手前にいた男が話しかけてくる。
「お嬢ちゃん、迷子かい?ちょっと運が悪かったな。」
そう言いながらその男は近づいてくる。
しかしその隣の男が
「おいおい、高く売れそうだから傷はつけるなよ。さっき捕まえたのと一緒に売りゃあ美味しいぜ。」
どうやら白い点は先ほど捕まったばかりの様だ。
確かに村で確認した時は無かったからね。
「おい、そいつ剣持ってるぜ。」
1人の男がカミーユの剣に気がつく。
「おいおい物騒だな。お嬢ちゃん、そんな物こっちによこしな。」
流石に剣に注意を払いながら、男がカミーユに近づいてくる。
そして間合いまで近づいた時カミーユが剣を振った。
男の首が体から取れる。
「みなして来いって言われちゃったかーね。」
カミーユは次の瞬間前の方にいた盗賊達の首を5人まとめて跳ばした。
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とにー




