第159話 遊びに嵌まる
朝だ
俺は宿屋の部屋で目を覚ました。
昨晩の事を思い出す。
昨日は楽しかった。
横に付いてくれた女の子は可愛かったし、最初は頷いているだけだった俺も女の子の会話が上手くって色々話したっけ。
ただ緊張していた所為かあんまり会話は憶えてないけど……スーさんより俺の方が良いって言ってくれた子も居たっけ。
マテアちゃんだったな。
確か名刺をもらったっけ。
「私ちょっと駄目な男の人の方が好きなんです。スーさんは格好良すぎて見ているだけなら良いんですけど……。」
とか言うあんまり嬉しい理由じゃ無いけど、まぁ楽しかったから良いか。
今度行ったら指名したいなぁ。
でも自分で行ったらいくら掛かるんだろう?
帰り際ちらっと見たらスーさん金貨を10枚くらい渡してたな。
他にもついた女の子全員にチップで金貨渡してたし、勿論俺に付いてくれた子にも、なんなら挨拶に来た子にも渡してたし金貨20枚くらい使ってたんじゃ無いだろうか?
ほんとあの人は何者だろう?
まぁ良い人なのは間違い無いが……。
「さて……。」
俺は所持金を確認する。
昨日は結局俺は一銭も使ってないので4金貨まるまる残っている。
流石にこれだけあれば大丈夫だろう。
今日も昼は情報収集のためにギルドハウスに行く。
今日はスーさんはいない様だ。
なんだか昨日女の子と話して自信がついたおかげか他の冒険者に話しかける事が出来た。
とは言え挨拶程度ではあるが……。
そして併設のカフェで時間を潰しぼちぼちな時間になったので例のお店に行ってみる。
入り口で少し怖気付いたが覚悟を決めて中に入った。
入り口では昨日と同じように出迎えてくれる。
どうやらスーさんだけが特別では無い様だ。
美人のママさんがどうするか聞いてくる。
流石にそこはスーさんとは違う様だ。
俺はマテアちゃんを指名したいと言う。
ママさんは分かりましたと言って控え室からマテアちゃんを呼び出した。
「いらっしゃいませ。今日も来てくれたんですね。」
「はい。」
俺は気のきいたことなど言えずにただ返事をするだけだった。
「まだ緊張してますか?取り敢えず飲みましょう。」
「あぁ。」
俺は注がれるままに飲んでいくと流石に緊張が解けてくる。
「いっぱい飲んでいっぱいお話ししましょう。」
「うんうん。」
俺は結構な時間お店に居て、支払いは2金貨だった。
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のんびり進行です。
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とにー




