第15話 亡国の姫
クスーラゥside
またブルースが絡んできた
ミーリスは対応してるけど正直相手をするのも面倒くさい
いつも適当にあしらっているけど今日はちょっとしつこいなぁ
もう魔法でも叩き込んでやろうかしら
私の名前はクスーラゥ・ルアシーン
ルアシーン公国の第7公女……に成るはずだった
ルアシーン公国は14年前に滅亡したけどね
15年前ボーヤン帝国との戦争が激化する中、私は第3王妃の娘として生まれた。
戦況の悪化を憂いた王妃はたまたま同時期に身籠り、死産に成ってしまった家政に目をつけた
公女は死産と発表し、家政は私を連れて実家のノール村に帰省した
公国としては王家の血筋を残すための苦肉の策みたいなものだったのでしょう
他にも色々やったみたいだけど帝国の諜報員や暗殺者は優秀らしくてことごとく失敗したみたい
まぁ大きくなってから義母から聞いた話なんだけどね
義母は王家の再興を願ってたけど私はそれほどでも無かった
自分公女として育てられてないし、さらに言えば既に地図上に国の名は無いしね
義母も流行病で3年前に亡くなった
それでも農家の妻を良しとしなかったのは血筋かもね
もしかしたら全部義母の妄想かもしれないけれど
私は信じてる
何故なら形見としてもらったペンダントの中の写真
王妃様が私にそっくりなんだよね
それと義母の最後の言葉
「サースラゥ様、私もそちらに参ります。」
そう言った後私を見て
「クスーラゥ様、お願いします」
娘に対して様付けなんて……でもその目は娘に対する物じゃなかった
だけど、王家の再興ってのは寝物語だと思うけどね
ボーヤン帝国にはなんかやり返したいって気はする
とは言え一冒険者じゃトーレス王国を応援するくらいかな
と
思っていたんだけど……
その人は……突然やってきた
しつこかったブルースに話しかけた時は、若い子だなと
たまにあるんだよね
若さ故の正義感で助け舟出してくれる子
でも彼は何故か達観してる様な雰囲気で、ちょっと気になった
隣に居るミーリスもそう感じたみたい
そうしたらブルースがいつも通りランハラを始めた
ランクハラスメントってやつ…そんな言葉無いか
へぇGランクじゃ無いんだ
同い年くらいに見えるけど結構年上?
うーん、ブルースは身分も追加かランハラ、パワハラのコンボだね
でも彼、動じないなぁ
ん、冒険者カード?
えっ、Cランク?
Cランク冒険者なんて最強の存在だし確か騎士爵扱いだったはず
ブルース……息してないよ
私たちもビックリだ
それが、ススムとの出会いだった
その後は……
驚かされることばかり
凄いアーティファクトをもってるわ
可愛い召喚獣は居るわ
大型の魔物も一撃だわ
なんか凄いアーティファクトは有るわ(2回目)
そして…ドラゴンを倒しちゃうわ
義母…もしかしたらワンチャン有るかもね
私ちょっとツンデレだった?
大丈夫?
ーーーーーーーーーーーー
亡国の姫
良い響きですね
大好物です
ただ国落ちの際の胸糞話は好きじゃ無いです
知らない名前が2人出てますが
ブルース 最初絡んでた冒険者
サースラゥ ルアシーン公国第3王妃、クスーラゥの本当の母
後この世界魔道具が割と発達してるので高価ですが写真を撮る事ができます
もし良かったらブクマ、評価、感想頂けるとモチベーションになります
できれば今晩もう一回更新します
とにー




