第146話 上忍
現在ススム配下には700人の忍者がいる。
その忍者が間者として大陸中に散っているのだ。
リーダーとしてハットリがいるがそれ以外にも特殊なスキルや戦闘能力を持った者達が居る。
その者達は上忍と言われ名に天気や風景などの文字を持つ。
その人数は20人ほどであった。
そして今次の攻略目標であるクースイの街には事情の違う2人の上忍が侵入していた。
私は霧影。
霧に紛れる事を得意とする忍びの者だ。
もちろん霧が無くては隠れられない訳ではない。
あくまで霧に隠れることを得意とし霧を利用した攻撃をすることが出来る。
さらに言えば霧を生み出すこともできるが霧は不自然な場面では霧がなくても十分な行動が出来る。
闇にも、陽の光の中にさえ隠れ忍ぶ事が出来るのだ。
今回不穏な空気が流れるクースイの街に私は派遣された。
役目は重要人物の護衛と敵対勢力の殲滅。
私はどちらかと言うと殲滅の比重が高い。
わざわざ上忍の私に殲滅の指令が来ると言うことは証拠を残さず、誰がやったのか分からない様にする事が目的だろう。
我ら上忍はススム様の考えることを理解してその意に添えるような行動をしなくてはならない。
敵対するものに関しては一切の慈悲を持たないのだ。
私が情報にあった場所に向かうと2人の少女がこちらに向かって歩いてくる。
1人は保護対処であるアール商会の会長の娘。
彼女は当然私に気付く筈もない。
もう1人はその御学友、最近編入してきたと言う彼女は私に気が付いていた。
彼女の名前は、
レインボウ。
別名を虹影と言う。
彼女の特殊スキルは変身。
老若男女どんなに人物にも化けることができる。
忍者としては珍しい表に出ることが目的の忍者だ。
本当に正体はススム様しか知らない。
彼女の任務は護衛。
その能力を利用して様々なものに変解して護衛対象に近づく。
そして護衛対象に気付かれずに守るのだ。
勿論その能力は暗殺にも向いてはいるがススム様はその様なことを命じる筈も無いので意味はない。
ちなみに今回の情報は裏クランに依頼があった。
依頼では誘拐して脅した後口封じという極悪なものだ。
こう言った情報が手に入るのは裏クランを手中に納めた成果だ。
クラン自体はその依頼を受けてクラン員に発注する。
クラン員は真面目?に仕事をこなそうとするだろう。
しかしそれは失敗する。
忍者の仕事はその失敗が情報が漏れていたからではなくあくまで偶々失敗した状況を作り出すところまでだった。
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失敗はするが失敗を気がつかせない。
別のラインで怨み○本舗みたいなこともして対象を潰すとこまでやってます。
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とにー




