第14話 ドラゴン退治の報告
ワルフィアの冒険者ギルドに着くとミーリスとクスーラゥが待っていた
「ススムさん、大丈夫でした?」
だいぶ心配をかけていた様だ
いくらCランクと言えどもドラゴン相手だからな
「大丈夫だ、何とか倒した」
「えっ凄い」
「さすがCランク……と言うかススムさんが凄いのね」
「取り敢えずギルド長に報告をしてくる」
そう言ってギルドの受付を見ると既にギルド長が待ち構えている
俺は挨拶をすると受付の隣にある扉を通り、奥の部屋に通された
「ドラゴンを倒したと聞いたが?」
ギルド長が尋ねてくる
冒険者の括りなので敬語は使わない
「ああ、倒したよ」
俺が答えると驚愕の表情をする
構わず俺は言葉を続ける
「但し、あのドラゴンはかなり弱っていた。」
帰る道中考えていたストーリーを俺は語って聞かせた
「魔力をだいぶ失って、あそこで回復していたんだろう……これは憶測だが縄張り争いに負けてあそこにたどり着いたのかもな」
「ドラゴンの様子におかしな所はなかったと聞いたが?」
「見た所傷の様なものはなかったが、魔力が少ない為シールドが弱かったな」
「たとえ弱っていてもドラゴンだ簡単ではなかったのだろう?」
「そうだな、攻撃力はさほど落ちてないしDランクパーティでどうにかなるものでは無いだろうが……Cランク冒険者なら倒せるだろう。まぁ俺が倒した訳だが」
「確認したいのだが証拠はあるかね?」
「分かった。広い場所はあるか?」
「隣に魔物の集積場がある」
案内されてその場所に行く
大型魔物が運び込まれる事があるので大きな体育館位のスペースがある
ここなら大丈夫だろう
俺はドラゴンをそのままアイテムボックスから出した
全長20メートルだが丸まった状態なので10メートル位の小山だ
見ていたものたちから驚嘆が溢れる
「あまり傷はついてない様だが?」
ギルド長の声に興奮が紛れる
「シールドを壊した後額を撃ち抜いた」
見ると確かに額に直径5センチ程の穴が空いている
「この一撃でか。さすがはCランク冒険者だけの事はある」
ギルド長が感嘆してるので俺が尋ねる
「で、どうする?」
どうすると言うのはこのドラゴンのことだ
ドラゴンは素材としても利用できるし剥製にして飾りたい者もいる
俺の問いにギルド長はがぶりを振った
「買い取りたいがこのギルドではとても無理だ。王都に行ってもらうことになる」
「まぁ、そうだろうな」
予想通りの返事だな
俺はドラゴンをアイテムボックスにしまう
「今から王都に連絡をするので詳細は明日ギルドに来てくれ」
「あぁ」
ギルド長の言葉に俺は生返事をした
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この後は宴会かなw
ススムは幼生の事を明かさない方向で行く様です
基本ギルド的にはCランク冒険者には詳しい説明は求めません
Cランク冒険者の秘密は国家機密と同レベルだからです
明日もアップ予定です
とにー




