第126話 リゾート施設
今日俺はワルフェアに居る。
先日購入したアミューズメント施設のオープン日だからだ。
アミューズメント施設に関しては購入から開店まで少し時間が掛かった。
それはゲームの筐体のプレー代を入れる所が日本円のコインを必要としたからだ。
この世界のコインを入れられる様にするのも考えたが、この世界のコインは低額のものはあまり質が良くない。テーブルゲームとか銅貨1枚くらいに設定したいところだが銅貨などは正確な円では無かったりする。
と言う事で別にコインを用意して両替して使用できるようにした。
その仕様変更に時間がかかったのだ。
特に問題だったのはコインゲームのコインとの差別化だ。
差別をつける事自体は簡単なのだがあまり高価な材質だとこちらのコインの方が価値が出てしまう可能性もある。
試行錯誤して制作したのだがうまくいくかは未知数だ。
後アミューズメント施設だけでは勿体無いのでホテルとかショッピングセンターを併設してみた。いわゆるリゾート施設として運用する事にした。
ワルフェアの街も大分大きくなっており、冒険者も2万人に近づいている。
冒険者数としては王都や
セントランスを抜いて全国一位だろう。
ダンジョンとしてはセントランスの方が有名で、大きさも向こうのほうが上だろうが、こちらは最初から稼ぎ易いように調整した特化型ダンジョンだから一般の冒険者はこちらを選択するのだろう。
俺の資産も10兆円を超えた。
5兆円であるかと思われたランクアップは無かったがバージョンアップはあって少し買える物や種類が増えた。
次のランク5が多分最後だろうから楽しみだ。
買える召喚獣が増えたので購入、召喚してみる。
次の召喚獣はグリフォンだった。
乗って空が飛べるのは便利だし攻撃力も高い。まぁ大きいので普段から出しておくのは難しいか。
しかし、現状買えないものなどないのだけど、ランク5で何が買えるようになるのだろう?
楽しみの様な怖い様な気もするのだが。
その他新しい区画の整理とか城壁や道路の展望などを事務方と相談して俺は休憩の為に自室にいた。
そこでコーヒーを飲みつつ春花のやっているゲームを眺めていると、連絡ツールの通知が鳴る。
どうやら忍者の隊長からの連絡だ。
忍者は既に100人を超えているので命令系統を整えてある。
1番上はDHだが彼は単独で動くことも多いのでユニークユニットとしてハットリを購入して普通の忍者のトップに据えた。
今来たメーセージは彼からで定期連絡の物ではない。
緊急連絡の物だ。
俺が確認するとそこに書かれて居たのは“街の中にドラゴンが侵入した”と言う物だった。
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とにー




