第125話 プラチナドラゴンロード
ドラゴンside
「爺や、爺やはどこ?」
真っ白なドレスに身を包んだ女性が大きな声で叫んでいる。
少しきつい感じもするが目麗しい美女であることに異論を挟む者はほとんどいないだろう。
「はい、ここに。」
執事服に身を包んだ高齢の男がそれに返事をする。
片眼鏡を掛けて如何にも出来る執事と言った感じの風貌だが感じる気配は並大抵のものではない。
それもその筈ここに居る二人はドラゴンなのだ。
高位のドラゴンは人化することができる。
エネルギー消費量がかなり少ない人の姿で居る方が生命維持がし易いのである。
故に高位のドラゴンは1000年以上生きる。
「爺や、我が17番目の子供は生まれたか?。」
その女性が男に尋ねると爺やと呼ばれた男は困った顔をして返答する。
「さて、その卵ですがザウシウスに任せた筈。しかし、まだ報告は有りませんな。」
「ザウシウスか、あんな乱暴で粗暴な輩に卵を任せたと言うのか?。」
「あの時は奴しか手が空いて居ませんでしたので。いくら無能でも卵を見ているくらいできると思ったのですが……。」
「ふむ、まぁ確かにこのドラゴン宮の奥地にある卵を見て生まれたら報告するくらいやつでも出来るか。」
「それでは今から念話で連絡を……おや、通じませんな。」
「通じないことはあるまい。寝てたとしても叩き起こせるのだぞ。」
「これは何か魔法かスキルによる妨害か?もしくは既にザウシウスが死んで居るか?」
「むぅ、早々に確認するが良い。しかし、ザウシウスが死んで居るとしたら卵はどうなったのだ?」
「卵の件も含めて調べたいと思います。少しお時間をください。」
「解った。なるべく急ぐのじゃぞ。」
「御意に。」
老執事は一礼すると姿を消した。
竜の女王にとって120年ぶりの子供であった。
女王は龍の姿になる。
プラチナに光る体だ。
その姿は誰もが見惚れるほど美しいが、誰もが畏怖するほど恐ろしい。
そして全身から魔素を吐き出した。
魔素もプラチナに光って周囲に広がった。
それは地上を走るオーロラの様でいて幻想的と言う言葉が安く聞こえるほどだった。
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今日は少し短めです。
誤字報告有難うございます。
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とにー




