第108話 静かな侵略
2週間で200人程の衛士を支配下に置いた。
最初は少し強引だったが途中からは友釣り状態だった。
現在この街には5000の兵がいるがその内4000は場外に陣を張っている。
その兵達はルアシーン軍対策なのだ。
ただし俺がどこから現れるか分からない以上少し範囲を広げて網を張っている。
それは既に中に居る俺にしてみればとてもやりやすい状況だ。
兵の意識は全て外に向いている。
その隙に俺は暗躍させてもらうとしよう。
そしてそれから1週間、既に500人の衛兵や兵隊が支配下にあった。
外の兵も休暇があると街の中に入ってくる。
支配下に置いた門番から連絡をもらい、俺は積極的にその様な兵も支配下に置いた。
門番が審査が有ると個室に通せば簡単に従わせる事ができた。
俺対策が完全に裏目に出ているな。
隊長クラスも何人か支配下に置いたので、そろそろ作戦の実行だ。
俺は更に2000の兵を呼び出して支配下でない兵達を捕え始める。
味方を信じているであろうから街の中は簡単に支配下に置いた。
流石に中には疑い深かかったり感の良いものも居て若干の抵抗に遭ったがDHを呼んであるのでその様な事態には対処をさせた。
捕まえたものは片っ端から奴隷契約のち購入を繰り返して支配下に置いていく。
完全に街の兵を支配に置いたら次は領主館だ。
基本的にはボーヤン帝国は急速に拡大したせいで支配階級が少ない。
この元ルアシーン公国の領土も一人の辺境伯が治める領地となっている。
その領都はルアシーンではなくボーヤン帝国の元国土に近い位置にあるため殆どの街は代官が当てられている。
当然このバザックに居るのも代官だ。
支配下にある衛兵達は静かに代官の屋敷にも侵入していく。
既に代官屋敷の警備員も何人か支配下に置いているので話は簡単だ。
市民達はほぼ気がついて居ないだろう。
遂には代官を捕らえて支配下に置く。
こうして街の中は完全に攻略できた。
そして次は場外の兵だ。
ここからはもう街に被害が出るわけではないので、荒っぽい方法と成る。
ただし外の兵にも支配下に置いた者がいる為、その手引きによって簡単に襲撃する事ができた。
まぁ逆に身内に攻撃が出来ない縛りから急襲による砲撃とか手榴弾を投げ込むとか大味なことは出来ないのではあるが些事ではある。
程なくバロックを帝国に気がつかれることなく陥落させる事ができた。
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書いてて思うけど主人公側がやる戦法じゃないなw
少しでも面白いと思われましたらモチベーションにもなりますのでブクマ評価をよろしくお願いします。
とにー




