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バグ

初投稿です。よろしくお願いします。


ーーーーーーーーーーーーーーー


俺の名前は、理世(リセイ)(ススム)

ここだけの話だが、実は俺8億円持っている

いや、厳密に言うとまだ持っていない。


実は先週買った数字選択式宝くじが大当たりしてキャリーオーバー8億円に当選した

ただし超高額当選の場合、受け取るにはある程度の期間がかかるようで、受け取れるのは来週の頭になる


そんな週末、今まで勤めていたブラック会社に辞表を突きつけて渋谷に来ていた

今おろせるお金はほとんど下ろして、懐は結構暖かい。

実は今日は俺の30歳の誕生日だ。


渋谷駅を出て、少し早足でスクランブル交差点にたどり着いた。

ささやかな誕生パーティーを友人が開いてくれるらしい


まだ宝くじの事は誰にも言ってない

今日、この場で「今日の支払いは、俺が全部持つ」とか言ってみたいのだ


昨今の流行性感冒のせいで、人通りはそう多くはない。それでもこの場所では、それなりの人数が行き交っていた


信号が青になり、俺は小走りに交差点を渡ろうと歩きだした。そしてちょうど中頃に掛かった時それは起きた。


交差点のど真ん中に、突然、巨大な魔法陣が現れた。俺はその魔法陣に、吸い込まれた。




気が付くと俺は何もない空間に横たわっていた。

いや、床はある。

天井はなかった。

それ故、「知らない天井だ」のお決まりのセリフを言うことができなかった。


「ここは?」

俺がつぶやくと返事があった。

「ここは世界と世界の狭間です」

男性とも女性とも言えない中性的な声であった。

俺は周りを見回したがそれらしい人はいない。

それでも声は聞こえてきた。


「あなたは異世界召喚に巻き込まれました。先ほど、あなたの足元に現れた魔法陣は、異世界に勇者を召喚するためのものだったのです。対象は15歳の少年少女でした。」

アレっと思った俺は自然に言葉になる。

「俺は15歳じゃないですが。」

「実はあの魔法陣は、何百年も前に私が与えたものでした。それから定期的に何度も使用されたのですが、長い年月でバグが生じてしまったのです。」

「魔法陣に入力の時点で15歳だけでなく、その倍数の年齢が適用されてしまうというものですが、倍数の場合はちょうどという制限がつきます。」

「今日30歳の誕生日だった。俺が引っかかったと言うことですか?。」

「そうです。しかし出力の15歳に引っかかってしまったため、ここに取り残されたのです。」

「なるほど……神様?と呼べばいいですか?それとも管理者とか?」

「神様…みたいなものです。それで構いません。」

「ここで話しかけた、ということは返してもらえるわけではないのですよね?」


戻せるものなら黙って戻しているんだろう。

別に死んだわけじゃないのだから。


「その通りです。元に戻す力は私にはありません。それでもあなたをこの世界に送るために15歳にすることができます。」


15歳にするってかなり難しいんじゃないかと思えるけど、考えてみればこの世界の神様だとすれば、この世界に関してはかなりの力があるのだろう。どちらかと言うと前の世界に干渉する方が難しいのだろう。


「ただ儀式に使われた魔法陣は既に閉じられてしまっています。なのであなたには別の魔法陣を使っていただきます。そこは最初に召喚が行われた遺跡になります。王都から遠いため次第に使われなくなった場所です。王都に召喚された勇者は、出力する魔法陣によって身体能力の強化やチートな攻撃スキルを得ることができます。」

「しかし、あなたはその魔法陣を利用しないため恩恵を受けることができません。ですので私があなたにスキルを与えたいと思います。」


ふむ、チートな攻撃スキルに興味はあるが、戦力としての召喚のようだな。そういった場合、制約をかけられる場合が多いかも。


「ただ私は強力な攻撃スキルを与えることができません。あなたに与えることができるスキルは、あなたの今までの人生や趣向を増幅させるものになります。あなたに与えるスキルはオンラインショップとなります。それと受け取りのためのアイテムボックスもお付けします。」


なるほど、仕事が忙しすぎて、買い物は全部オンラインで済ませていたからかな。

最近よくあるパターンだけど、便利な能力だな。

戦争の道具にされるのも癪に触るし、結果的にこちらのほうがよかったか?

まぁもらえるだけでもありがたい。


「あまり時間がありませんので、詳しい事はそちらのデバイスをご確認ください。」


そう告げると、俺の目の前にノートパソコンが現れた。


「それでは送ります」


その瞬間またしても目の前が暗転した。




目を開けると、薄暗い神殿のような場所だった。そこには渋谷に現れたのと同じサイズの直径30メーターほどの魔法陣が書かれている

その部屋自体は、一辺が40メーターほどあり、石造りの柱が立っている。

周りに生き物の気配は無い

俺は柱の基部の段差に腰をかけ、膝にデバイスを置いて、ディスプレイに目を通した。


そこには、オンラインショップとアイテムボックスに関する仕様が書かれていた。

特筆すべき点は、ディスプレイの右上に残高8億の数字だ。

どうやら当たった宝くじが入金されてこちらで使用できるようだ。

これには俺も小さくガッツポーズして神様に感謝した。

「これならこの世界でかなりうまく立ち回ることができるな。」

つぶやいて、周りをもう一度見る。

「じっくり読みたいが、この状況はちょっと落ち着かないな。」

資産が5億を超えたことで、ランク3まで解放されているらしい。

ランク1では現世でオンライン購入可能な、ほとんどのものが購入できるようだ。

タグ一覧を見ていた俺は車のところに目がいった。

そのタグをタッチするといろんな車が表示される。俺の考えていた車もそこにあった。

俺はそれを購入すると前方を指定する。

そこに大きなキャンピングカーが現れた。

中型トラックを改造したタイプのようだ。

俺は早速乗り込むとガソリンメーターを確認した。

ガソリンメーターは予想通り満タンを指している

キーをひねってエンジンをかける。エンジンは小気味良い音を立てて始動した。

それを確認すると、俺は居住部に移動する。

「えーとこの辺か?」

俺は照明のスイッチを探してつける。そしてバッテリーの残量が表示されているメーターを見つけた。

「バッテリーは満タンか」

一安心して車内を見まわす。

そこにはソファーとテーブルが備えてあった。

ソファーに座って一息ついた後、コーヒーでもと思いディスプレイを確認する。

どうやら予想通り、配達サービスも使用できるようだ。

某コーヒー店のコーヒーを注文すると、即座にアイテムボックスに配達される。それを意識しただけでテーブルの上に置かれた。これはかなり便利だなと感じた。

つまり、ネットでオーダー配達してくれるものなら、何でも即座に手に入れることができるわけだ。よくある異世界転移物だと、食事関係は苦労することが多いが、ファミレスやファーストフードがいつでも頼めるというのは、かなり楽をしていると思える。

小腹が空いたので、ファミレスのランチを食べた後はオンラインショップの中身をじっくりと見ていった

ディスプレイには、ランクごとにお勧め商品が表示されている


俺はランク3のお勧め商品に目がいった


「召喚獣か…」


そこにはカーバンクルとか書かれた召喚獣の画像が表示されていた。

価格は2000万

ファンタジー知識では維持するために魔力を消耗するように思えるのだが、この召喚獣は維持するのに金が必要らしい。


能力は防御タイプで、個人に張れるシールドや場所に張れる結界、防御力や攻撃力を上げるバフなどができる。

俺は迷わず購入して召喚した。

白くてふわふわで額に宝石が埋まった姿はとても愛らしかった

俺はカーバンクルに指示して、キャンピングカーの周りに結界を張る。


これで安心してデバイスに集中できる。


取説を読んでいくとわかったことが1つ、どうやら電気、水道等の供給は異次元から金銭を消費して行われるようだ。

それがわかった時点で、俺は車のエンジンを止めた。車のエンジンを回したのは、バッテリーに電気を貯める目的だったので、必要がないことがわかったのだ。


ランク2のお勧めである。スキルオーブも気になるが、とりあえず一通り読んでみようとランク1から読み進める。


ランク1で購入できるものは、基本現世でネット購入できるもののようだ。

ランク2で購入できるものは、この世界でお金を出せば手に入れることができるもの。

ランク3は通常では手に入らないが、どうにかすれば個人で手に入れることができるもの。


とりあえず衣食住と防御は何とかなりそうだ。そうなると次に欲しいのは力だ


俺はスキルオーブを確認して欲しいスキルをピックアップしていく


身体強化レベル5

思考加速レベル5

体術レベル5

剣術レベル5

魔術レベル5

魔法は、攻撃魔法と回復魔法をいくつか

レベルは基本5までしかないようだ

5が最高なのか、そこまでしか買えないのかはわからない

テキストを見ると、5レベルはかなり高い物だと思える


合計1億ほどしたが必要だと思われたので、購入する。


レベル5というのは、達人レベルという表記はあるものの、召喚された勇者たちの持つ攻撃スキル、と言うのは多分別の強力なものなのだろう。そこまでは行かなくても、ある程度の力は得られたと思う。

次は武器と防具だ。

やはりファンタジーと言ったら、剣と鎧だろう。

剣はミスリルのロングソードとショートソードの2振り、

合計3000万した。

防具は、リザードの革鎧

フェザーリザードと言う希少種皮を使ったもので、恐ろしく軽く強度も結構ある。

値段は2000万、

装備は登録すれば、アイテムボックスからできるようだ。


後はせっかく購入できるので、現代兵器をいくつか見繕う。

サイレンサー付きの銃とランク3で購入できるロケットランチャーも用意した

銃は外で試し打ちをしたのだが、なんと銃弾も自動で補給される


射撃自体は身体強化と体術の補正があるのか、とてもスムーズに出来た。




ふと、

鎧を着た時に違和感が、

背丈は転移する前と然して変わらない体格もそうだ。

鏡で顔を見ると、確かに若く結構男前だと思う。

しかし、そこに違和感がある。

俺は、中学高校ととても太っていたのだ。


いわゆるデブでオタクでガリ勉。


運動もできなかったしモテる要素はなかった。


実際、女友達はいなかったしデートとか告白されるとかは無縁だった。

寂しい青春時代である。


今の体型になったのは、大学時代強引にクロスカントリー部に勧誘されてしごかれたせいだ。


どうやら神様は、今の体型のまま若返らせてくれたようだ。


これなら少しはモテるかなぁと俺はのほほんと考えていた。





ーーーーーーーーーーーー


昨今のなろうの主人公はやる気がないのとか、平穏に暮らしたいとか、目立ちたくないとか、めんどくさいとか。あと無自覚なのとかどうも向上心のある主人公がいないように思います

そういう主人公の話を読みたいと思いましたが、見つからないので書いてみました

もしよろしかったらお付き合いください

見切り発車故次回更新は未定となります


とにー


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