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反英語タイプの復讐  作者: ソラ
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知ったような魔法で最強に!?

俺は高橋優也。42歳。

調子に乗りやすいタイプだとよく言われる。通信簿に「面白い子ですが少し友達付き合いが苦手です」と書かれたと言えば分かるでしょ?


今は優雅に休日のひと時を嗜んでいる。

俺は小中高ずっと「陰」の方のキャラを保っていたから、人と戯れるのは苦手だ。今は本を読んでいる方が幸福を感じる。


それにしても静かは良い。今はただ本を捲る音だけが部屋に響いている。

俺が読んでいるのはライトノベル、つまり厳しい現実からの逃避だ。辞書で引くと「ライトノベル」とは、10代の若者を対象とする本らしいが、心はまだ少年なので良いだろう。

体が成長しすぎなのだ。


そろそろ例の三人組が来る頃だろう。

俺には一人、娘がいる。それがこのメガネをつけている少女、髙橋華菜だ。少し彼女からは「陰」のエネルギーを感じるが、俺から受け継いだものではなく自然に身についたものだろう。絶対にね。うん。きっと。


因みに彼女の眼鏡は伊達だ。本人はこっちの方が可愛いと思っているらしいが本当だろうか?まあ、彼女が良いと思っているのだったらそれで良いのだろう。


あとの二人は友達らしい。たまの休日くらい親を休ませるという手段はなかったのだろうか?

まあいいよ。俺から何か言うつもりはないし。


あの背の低い女の子は、田辺暮葉というヤツだがどうにも彼女のことは好きになれない。

やはり「陰」は「陽」に勝てないのか。見た目どうり明るく、五月蝿いやつとまでは言わないがかなり元気な性格を持っている。

絶対学校の係はレク係。万年牛乳配りの俺とは違うのだ。


そして最後の男の子は港神、だったかな。

少し前に華菜の学校に転校してきたらしい。

元々なぜか仲が良かった華菜と暮葉だったが、転校当初不安でいっぱいだった神に優しく手を差し伸べたらしくそこから一気に仲良くなった運びだ。それがきっかけで今のように三人で遊ぶようになったらしい。


おっと、そろそろ華菜がおれを格ゲーに誘う頃だろう。別にやりたいとは言ってないんだけどなあ。正直めんどくさい。俺はあいつらがやるようなゲームよりもRPGの方が好きだ。昔はそれしかなかったしな。まあ結局参加して楽しむ俺がいる。


「お父さ〜ん!ゲームしようよ!」


そんなことを考えてたら呼ばれたようだ。


「分かった。今行く。」


因みに俺は今2階にいる。騒音がない場所でゆっくりとできる時間が至福に感じる今日この頃、すっかりオジンだな。

早く行かないと怒られてしまうので、注意しなければ。

そう思い、俺は本に栞を挟んで、下の階へと移動するのであった。


髙橋華菜の機嫌は好調だった。久しぶりに友達の二人とゲームができるからだ。

最近はお父さんとゲームしてるけどぶっちゃけつまんない。お父さん弱くて歯応えがないんだもん。まあ、そういうわけで友達とできる今回はとってもわくわくしてるの!

家に連れてくるな、とは言いつけられてるけど別に良いよね。きっと本当はお父さんも私たちと遊びたいんだ。

いつも怒られている自分を置いて彼女は考え続ける。

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