表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無限回廊と幼馴染  作者: 名梨野公星
最終章:終幕の春
99/111

EP99.???のクエスト


 …この場所は不思議だ。どこの世界でもあり、どこの世界でもない狭間の空間。何故か砂漠になったり、森林になったり湖畔になったりとコロコロとその姿を変える。

 この場所は不思議だ。色んな世界の、色んな場所が見えて来る。だから偶に、私の大切な人達が見れて嬉しい。


 …私は三ヶ月前、この場所にやって来て、閉じ込められた。まあ、そうするしかなかったから仕方ないけれど。

 そう、私の名前は朝日結衣乃。この場所の名は無限回廊。


 剣義やすずちゃん、リン達ならきっと、私の所に辿り着けるって信じてる。けれど、一つ気になるのはメテスの動向だった。彼はあの戦いの後、様々な世界を滅ぼして回るようになった。

 それを見る度、悔しさが募っていく。しかもそれが理由で鍵を持つ人も減ってしまい、結果的に皆のところにクエストが増えているようだった。


 そう言えば、皆の所には新たな仲間が増えていた。どういう人かは分からないけど、剣義が誘ったくらいだし、きっと悪い人ではないだろう。彼と対面してみるのも、実のところ少し楽しみなんだ。

 今の私は日々鍛錬をしている。皆が強くなっているのに、私だけそのままってわけにもいかないからね。


「ドロップコンボ・インパクト!」


 構えた杖からは色とりどりの光が放たれ、空中に三つ魔法陣を描く。そして炎魔法と風魔法を融合させた火災旋風、雷魔法と水魔法を融合させた帯電した巨大な水の槍、土魔法と氷魔法を融合させた氷と岩の礫が同時に放たれる。

 これが私の新技その1。まあ、新技って言っても同時に複数展開出来るようになった既存の技だから新技と言えるかは怪しいけど。


「よし…次はシャイニング・レーザーレイン!」


 私は杖を上に向けて光の塊を撃ち放つ。すると、空中で留まった光はそのまま白く輝くレーザービームを雨のように降らせる。

 これが私の新技その2。光魔法は制御が難しいからあまり得意でなかったけれど、練習の時間はたっぷりあったので、何とか他と遜色ないレベルには使えるようになっていた。

 ただ、光魔法は力が強すぎて他の属性とは混ぜ合わせられないのは難点かな。


「よーし!この調子で頑張んなきゃ!」


 この世界に来て最初の方は、やっぱり皆や家族と離れたことが寂しくて、悲しくて、何のやる気も出なかったりした。けど、そんな中でふと剣義の姿を見かけたんだ。

 剣義は必死に戦って、聖剣の力を覚醒させて翼を手に入れた。そうやっていろんなことを乗り越えて成長していく姿を見て、私は勇気付けられた。だから…頑張んなきゃって思えたんだ。


 メテスは皆を探してる。それにあいつ自身世界を単独で渡れる能力も得ているから、きっと皆とメテスが出会すのも時間の問題。その時が、私にとっての、そして皆にとっての正念場だろう。なら、今のうちに出来ることをやっておかなくちゃね。

 そう覚悟を決め、私は魔法の鍛錬を続ける。今度こそ、メテスを止めるために。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ