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無限回廊と幼馴染  作者: 名梨野公星
最終章:終幕の春
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EP88.鎧の試練


「爆炎魔撃砲!」


「…吹雪氷聖斬」


 始まった二人の戦闘。剣義は火炎弾を放つが、偽剣義は冷気を纏った聖剣で相殺する。


「だったら…氷結魔撃!」


「…何?」


「オラアッ!」


「…やるな」


 剣義は高まった身体能力を活かして打撃に魔法を纏わせることを思い付き、冷気を纏わせた拳を偽剣義に叩き付ける。

 しかし、偽剣義は念動力による障壁を展開することで完全に防ぎ切る。


「マジかよ…!」


「もう終わりか?」


「まだに決まってんだろ!天裁雷鳴波!」


「天裁雷鳴波」


 二人は同時に雷撃を放つが、剣義は押し負けてしまい、瞬間移動で回避する。


「…魔力でも勝てないのかよ」


「剣戟流星群」


「!」


 剣義は放たれた光剣に、聖剣を構えて三重に障壁を張ることで防ごうとするが、防ぎ切れずに頰を掠めてしまい、更に衝撃で吹き飛ばされる。


「がはっ!…俺の使える能力は大概使えるってか…冗談じゃねえ」


「終わりだな」


(!あの構えは…聖天星覇斬か!クソッ!身体が動かねえ!今の状態でアレを使われたら確実にられる。…何か、何かないか?…こうなったら一か八か、やってみるか)


 偽剣義は深く構え、聖剣に白い輝きを纏わせる。

 それを見た剣義は相手の出そうとしている技を察し、頭をフル回転させて対抗策を考える。


「…聖天星覇斬」


「うおおおりゃあっ!」


「!!」


 剣義は超スピードで接近してきた偽剣義に対し、障壁を幾重にも生成することで少し勢いを殺し、そこに氷結魔撃砲のエネルギーを纏わせた右拳を突き出す。


「…!手を、止めた?」


「ふむ…良いだろう。死の淵の絶望に立たされても諦めずに突破口を狙う姿勢は良い」


 偽剣義は後一秒でも遅ければ確実に剣義の首と胴が離れ離れになっていたことは想像に容易くない位置で聖剣の刃を止める。

 一方剣義は偽剣義と比べるとギリギリ攻撃が届いていなかったであろう位置で拳が止まっていた。

 しかし、そんな状況で偽剣義は突然評価を始め、「それに」と付け加える。


「気配はやや特殊だが間違いない。お前は禁断の果実を喰らった者だな?」


「…ああ。だからなんだよ」


「やはりか。…禁断の果実はただの危険な強化アイテムではない」


「どういうことだ?」


 偽剣義の言葉がピンと来ない剣義は言葉の意図を探ろうと質問を続ける。


「禁断の果実はそれを食べ、その力に適合した者の感情に応じてその力を更に上昇させる。強い覚悟だったり、意志だったりに呼応してな」


「禁断の果実にそんな効果が…」


「…三日後、再び相見あいまみえよう」


 偽剣義がそう言うと同時、剣義の身体は眩い光に包まれ、気付くと外の景色に戻る。


「ゆ、勇者様!ご無事でしたか!」


「突然装甲石に消えていったので驚いていたところです!」


「あー、うん。心配かけました。…この通り大丈夫!」


「なら良かったです!」


 ハイワーまでの道のりを共にしてくれている兵士達に心配され、俺は軽く返す。


「後三日…時間は無いな。けど、現し身の鎧を扱い熟れば、きっと大きな戦力になる。…やるしかない」


 俺は早急に解決すべき問題に、頭を悩ませつつも乗り越えることを決意する。

 この程度で躓いてちゃセルラを助けになんて行けないし、アイツ等に合わせる顔も無いからな。

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