表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無限回廊と幼馴染  作者: 名梨野公星
第四章:決意の冬
69/111

EP69.ネロマの正体


「天裁雷鳴波!」


 剣義が手を翳してそう唱えると、上空に暗雲のエフェクトが形成される。


「させるか!」


 ネロマがそう言うと、すぐさま兵士の放った連撃が飛んで来るが、それを障壁で防いだり、聖剣で弾いたりしていく。


「ふん、とても攻撃出来まい!」


「…ダメだったか」


 高笑いしているネロマを見て、シュウトは攻撃を避けつつ呟く。


「いや──チェックメイトだ」


 そう言って剣義が光線を前回り受け身で避け、指を鳴らしたその瞬間、烈しい光と轟音が夜の静寂を切り裂く。


「なっ!!」


「雷魔法…!」


「いつの間に…」


「ここんところ暫く練習してたんだ。俺は氷炎属性がメインだけど、雷もなんとか扱えるようになった。

個人的には水属性より相性が良いな…っと。回収はさせてもらうぞ」


 仲間に説明しつつ、剣義は雷に打たれて倒された兵士の落とした変換の指輪を瞬間移動で回収に行く。


「くっ…!やるじゃないか!」


「さーて、どうしてやろうかね」


「はあッ!」


 剣義とネロマが睨み合っていると、そこに無敵の加護を発動した涼海が飛び込んで来て、輝く拳を叩き込もうとする。


 しかし、その攻撃は矢張りすり抜けていき、代わりにネロマの体をくっきりと照らす。


「…霧…か?」


「随分気色悪いな」


 大量の霧ともガスとも言い知れない、紫色の気体が集合して、人型を作っている。そうとしか表現のしようがない見た目だった。


「ふっふっふっ…。!もう夜明けか。今日はここで退散させてもらおう」


「待て!」


 ネロマは夜明けが近付いていることを悟り、全身を大きく形を崩し、残った兵士と共にその場を去る。


「…逃げられたか」


「これは…厄介な敵ね」


 ネロマ達が完全にその場を去った為、剣義達も墓地を去る。


──数時間後


 各自睡眠を取った後、俺達は用意された宿の一室に集まって会議を行なっていた。


「いやー、まさか体が気体なんてね」


「道理で攻撃が通用しない訳だ」


「でも、どうするのあれ」


 ネロマの攻略法に三人が頭を悩ませていると、沈黙していた流が口を開く。


「…まあ、兵士を操る方法については、見当が付いた」


「!そうなのか?」


 流の言葉に、俺がその続きを促す。


「実はあいつ等を倒した時、紫色の気体が抜けていくのを見た。…恐らく、奴の一部だろう」


「成る程…自分の一部を死体に入れることで特殊なエネルギーを与え、意のままに操るってわけか」


 流の言葉に、俺も納得するが、涼海は呟く。


「…でも、どうやってあいつを倒すかの鍵になるかな…?」


「いや…なるかもしれない」


「え?」


 俺は自信を見せ、それに三人も興味を惹かれたような様子を見せる。


「聞いてた話じゃ、もう千は優に超える数の死体を手下に加えてるらしいのに、奴が昨夜引き連れて来たのはたった数十人だ」


「でも、全部持っていって万一倒し尽くされたらマズいからじゃない?」


 俺の言葉に、リンが指摘するが、俺は首を首を横に振って言葉を続ける。


「いや、その線は薄い」


「…?どうして?」


「だとしてもあそこまで警戒されてる存在で、実際既に多くの相手と戦っている。つまり自分が狙われてると理解してるわけだ。

ああいう奴は基本的に自分の身を優先する。油断していた可能性を考慮しても、少な過ぎる」


「成る程」


「それに、詳しく話を聞いたところ、どんなに規模が大きくても七十人程度の襲撃しかなかったそうだ。

その所為で同じ場所の墓荒らしに何晩も掛ける羽目になってる」


「それなら、ツルの説の信憑性もあるかも」


 俺の言葉を聞いた三人は納得したように頷く。


「で、肝心の攻略法だが…こいつを使おうと思ってる」


 そう言って俺が見せた物。それは…変換の指輪だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ