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無限回廊と幼馴染  作者: 名梨野公星
第一章:始動の春
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EP4.魔王討伐戦


魔王城の目の前に着き、見上げる。


「でっけぇなぁ…」


 思わず口から出てしまう程でかい。ついでに言うと城門も矢鱈でかい。


 何でこんなでかいんだ?試しに押してみるもうんともすんともしない。


「あー剣義。多分無駄。普通の人間の腕力じゃ開けられないと思うよ。それ」


 扉に苦戦していると、結衣乃が止める。


「そうなのか?」


「うん。だからまぁ、無理矢理突破するのが早いかな。ここは私に任せてよ」


 そう言って結衣乃は杖をかざす。すると赤と緑と黄色の光が集まる。


「………」


 余りに凄い光景だった事もあり、呆然としていると、涼海が微笑みながら話しかける。


「凄いでしょ。結衣乃は魔法が得意なの。私はあんまり使えないから…。羨ましいな」


「あんまりって事は少しなら使えるのか?」


 俺の問いかけに涼海はこくりと頷くと、指先に小さな火種を作る。


「これくらいしか出来ないけどね」


「いや、俺は全く使えないし、すげーよ」


「…そう?」


 横を向いて顔を隠しながらそう言う涼海。


 すると、結衣乃が話しかけてくる。


「話終わった?早速行っちゃうよ?」


「うん、大丈夫」


「よーし!じゃあいっくよー!

ドロップコンボ・インパクト!」


 結衣乃がそう唱えた瞬間、杖から炎と電気の様なエネルギーが一気に放たれ、扉を木っ端微塵にし、更にそのまま城の一部を破壊してしまう。


「…今のは?」


「魔法。聞いての通り、私魔法得意でさ。今回は炎と雷の魔力を風の魔力で包む事で威力とスピードを上げたの」


「…んな事できるのか」


「まあね。ほら、行くよ?」


「お、おう」


 その後、魔王城の中を進み、見た事もない様な魔物に襲われる度に結衣乃が魔法で消し炭にしていく。


 そして30分程進むと、より強く禍々しい気配を放つ部屋の前にやって来る。


「じゃ、すずちゃん。よろしくね?」


「うん」


 そういやさっき『今日はすずちゃん』って言ってた気がするけど、あれだけ強いなら結衣乃で良いだろう。


 疑問に思って結衣乃に聞いてみる。


「お前じゃないの?」


「うん。…あっ大丈夫。すずちゃん、私より強いから」


「…へ?」


 あの結衣乃より強い?でも魔法はあんまり使えないんじゃ…。そこを更に聞こうとすると、結衣乃は扉へと向かう。


「さて、行くよ」


「あ、ちょ…」


 結衣乃が扉を開けると、そこには魔王と思わしき禍々しい気配の大男が居た。


 だから色々矢鱈大きかったのか。納得納得…ってやべーな魔王かよ。圧すげえなおい。


 初めて見る魔王に軽く恐れ慄いてると、魔王が口を開く。


「貴様ら…よくも我が城にズカズカ土足で踏み込んだ挙句、好き勝手しおって。その無礼・・・命で償え!!!」


 やばっ、激おこじゃん。

……いやまあそりゃそっか。どうすんだこれ。


 何て思っていると、魔王は掌から禍々しい気弾を放つ。


 そして気弾が涼海に直撃し、爆発すると、魔王は口角を上げて呟く。


「フン、呆気ない奴らだ」


「呆気ないのは貴方の攻撃よ」


 驚いて魔王が声のする方を見ると、そこには無傷の涼海が金色の光のオーラの様な物を纏った状態で立っていた。


「マジかよ…全然効いてないし、何なら俺たちのところにも全く攻撃が届かなかったぞ?」


「すずちゃんはね、無敵の加護を持ってるの」


 無敵って…そんなのアリかよ。チート過ぎるだろ。

 …あれ?攻撃手段は?

 そこまで考えて1つの可能性に行き着く。


「……まさか」


 そしてそのまさかは当たった。涼海は一瞬で魔王の眼前に現れ、金色のオーラが右手により強く集まると、その右手を突き出す。


「さよなら」


 次の瞬間には魔王は光の粒子になって消滅した。


 …まさかの物理。しかも一撃って…。


 呆気に取られる俺を見て結衣乃は満足そうに笑い、話しかけて来る。


「だから言ったでしょ?すずちゃんは強いって」


「あ、あぁ。強すぎるだろ…一撃って…あれなんて技なの?」


「名前は無いみたいよ?魔法だと想像力が重要だからイメージしやすい様に名前付けてるけどすずちゃんのあれは完全にただ強いだけだからねー。…あっそうだ剣義。名前、考えてあげたら?」


 突然の無茶振りに困惑するも、何となくスッと名前が出てくる。


「んな無茶な。……さしずめ閃光の一撃パニッシャーズフラッシュ、とか?」


「お、いーじゃん!それにしたら?すずちゃん?」


「ええ…恥ずかしいわよ。…そんなことよりこの魔法陣に乗って!後27秒よ!」


 そう言われて涼海の足元を見ると、黄色い魔法陣がある。

 とりあえず促された通りそこに乗り、涼海に聞く。


「これは?」


「これは帰か…」


 涼海が説明しようとすると、光に包まれ、気付くと神社に居た。


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