EP107.連携の真価
「くだらないね…ふん!」
「!くっ!」
「うああっ!」
「きゃっ!」
「うえっ!?」
「私にはそんなの効かない!」
メテスは面倒くさそうに吐き捨てると触手から衝撃波を撒き散らしつつ振り回し、四人を吹き飛ばす。しかし無敵の加護で無効化した涼海は意に介さずに突撃する。
「連携が強いと言うのなら、それを崩すまで」
「!?しまった…身動きが…!」
涼海が拳を当てる直前、放たれていた触手が涼海に巻き付いてその身体を縛り付ける。
「!涼海!」
「私達が喰らっても何とかなるくらいだから、触手のパワーはそれほどじゃないけど…あの伸縮自在な性質のせいでかなり抜け出しにくくなってる…」
「すぐに助ける!魂焔斬!」
「ッ!危ねえ!全身全武装・要塞!」
「!ありがとう」
リンは涼海を助けようと蒼炎の斬撃を放つが、迎撃しようと触手が光線を放って来たため、咄嗟にシュウトが自身の身を要塞と化して受け止める。
「だったら…そうだ!祝福の翼!…これでも、喰らえっ!」
「!?聖剣を投げた…!」
「こんなの…!くっ!…!?なんだこの重さは…!」
剣義は助けるための手として飛行を開始して素早くメテスの背後に回り、聖剣を投げ付けて念動力でコントロールすることでメテスの背中に突き刺す。聖剣は持ち主である剣義以外にとっては重く振り回しにくい剣と化すため、力はそれなりのメテスの触手では外すことが出来ずに動きを阻害されていた。
「翼が無くなる前に、涼海を助ける…!ハイスカイ・グランドエンド!」
「援護するよー!ドロップコンボ・インパクト!」
「邪魔はさせねえ!」
「だね!死者の兵士ミサイル!!」
剣義は上空まで飛び上がると、そのまま急降下してメテス目掛けて突っ込んで行き、充分に加速したところで方向を転換して猛禽が狩りをする時のようにドロップキックを放つ。そして、それを邪魔しようとするメテスの放った光弾や触手を結衣乃は雷を纏った炎を三つ展開して消し飛ばし、シュウトは両手をサブマシンガンに変えて連射し、リンはゾンビの兵士をミサイルのように飛ばすことで妨害する。
「はあっ!!!!」
「ぐっ…!」
「皆、ありがと!戦姫の一太刀!」
剣義は迎え撃つ触手をギリギリまで引き付けると、瞬間移動で回避しつつメテスの目の前に出現し、そのまま突き刺さっている聖剣目掛けてドロップキックを叩き込む。聖剣が更に深く突き刺さったことによってメテスは苦しみ、触手による拘束が緩む。そしてその隙を見逃さなかった涼海が瞬時に切り刻んで脱出する。
「この…!」
「おっと、危ねえ」
「にしてもしぶてえ野郎だな」
「こっちも全力を出してるし、長くは持たない…そろそろ決めに入ろう」
メテスは蹴りを叩き込んだ剣義に触手を差し向けるが、素早く空中で姿勢を変えた剣義は聖剣を軽く引き抜いて瞬間移動することで緊急退避する。
しかし、相手の高い耐久力に長期戦は不利と悟った五人は決着に向けて動き出そうと決める。




