EP103.再会にして邂逅
リンとシュウトに時空の稲妻が襲い掛かったその時、風と雷の混ざった魔法が二人を守り抜く。
そして、驚く二人の前に現れたのは…朝日結衣乃だった。
「……ユイッ!!!」
「おー、よしよし。どしたのそんなに泣きじゃくってさ」
「だって!…だってぇ!!」
リンは結衣乃の姿を見るや否や号泣しながらその胸に飛び込む。
「…ごめんね。けど、感動の再会は後回し!今はまず、すずちゃんと剣義に合流してメテスを止めなきゃ」
「…うん!」
「あ、その前に君と交流しとく必要がありそうだね。戻りついでに行こうか。ブラスティングドラゴ!」
「龍…!」
結衣乃は火炎の龍を召喚すると、二人をその上に乗せ、出口を目指し始める。
「多分聞いてると思うけど、私は朝日結衣乃。すずちゃんと剣義にとっては幼馴染だね」
「…俺は流シュウト。縁あってあいつ等と出会い、そして共に戦うようになった」
「そっか、流シュウト君って言うんだね」
「…さっきから気になっていたのだが、俺のことを知っているのか?」
「まあね。一応この無限回廊では様々な世界を観測出来るんだけど、その中で皆の活躍をちょいちょい見てたから」
「…そうだったのか」
結衣乃とシュウトは互いに自己紹介を済ませると、今度は戦力についての情報を共有する。
「私は魔法メインかな。火、水、風、土、雷、氷の六属性を組み合わせて使うドロップコンボ・インパクトと、一つの属性に特化させた魔法、今使ってるブラスティングドラゴと、後は回復、テレポートとか大概のことは出来るかな。それと最近光魔法を覚えたかな」
「成る程な。俺は体を機械化させての銃撃戦メインだ。基本的に使える武装はハンドガン、マシンガン、ライフル、ガトリングガン等の銃系武装と、その他の武装も展開可能。後は全身を機械化させて戦闘機や戦車になることも可能だ」
「お互い方向性は違うけどオールラウンダーってわけだ」
「…まあ、群星には劣るがな」
「あ、見てたよ!凄いよね…剣術と魔法をどっちも使えるようになって、防御と回復も出来るようになってたから、RPGで言うところの勇者!って感じ?」
「まさにそうだ」
「確かにツルなんでも出来るようになってたよね…」
「それで言えばすずちゃんは魔法も使えるようになってたし、リンだって元々召喚とか出来たしね」
「皆、鍛えてきたんだよー。…この時のために」
「…そっか。なら、精々足引っ張んないよう頑張んなきゃね」
リンの言葉を聞いた結衣乃は気を引き締め、前方を見つめる。そこには、無限回廊の出口が待っていた。
「…行くよ、すずちゃん、剣義!」




