表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

君の好きなことは?

 これはただの自分への意志表明というか、頑張るぞ!っていうエールみたいなもの。そうほんとに自分の中にある怖がりな自分への応援歌。

 私は基本的に怖がりで不器用、要点を掻い摘んで話すことも上手くない。四半世紀生きてきたけど、それでもまだまだ言葉を上手く使えない。こうやって文章を書くのも何年か振り。ではなんで今更書くか?

 それはなんか突然書きたくなったとか、物語が浮かんだとかじゃない。最近というか数日間で読んだ漫画の影響を受けて。

 昔は寝ても覚めても物語を書く、想像していたし、それ自体本当に好きで楽しくて、頭の中から溢れるアイディアを文字にしていた。今もだけど当時も私の性格は社交的じゃなくて内向的で、人と話すのが苦手だった。それに加えて両親の束縛が他の人より少し厳しくて、気がついたら想像の世界に逃げてた。

 そんな理由で小説を書いていたこと、そして何より自分に才能がないとこの小説になろうっていう小さい世界ですら感じてしまったことで書くことがだんだんと辛くなって、あんなに好きだったのに書かなくなった。

 いくら練習で文章を書いても、どんなに設定を考えてもそれに対して自信が持てなくて、持とうとしても


「小説を書くことをやめたお前が自信を持てるわけないだろ」


 って怒鳴るもう1人の自分がいる。だからここ数年間は一文字も書けなかった。

 でも、でも影響受けた漫画を読んだ時、涙が出た。好きなことを続ける怖さやどれだけ練習しても拭えない自信のなさ、他人と比べてしまうことによって感じる劣等感それら全てを認めた上で俺は俺だから、俺にできることをやろうっていう主人公の姿勢に自分もああなれたらって。

 私は怖がりだから、書くのが怖い、書いた文章を酷評されるのが怖い、書いても途中でやめてしまう自分が怖い、何よりせっかく書いて生まれてきてくれた私のキャラクターたちが、途中で小説書くのをやめてしまったことによってその子たちが消えてしまうのが怖い。って昔も今でも怖い。

 だから自分には才能はないって、書いてもすぐやめてしまうって何かしら理由をつけて逃げてた。

 でも本当は小説を書きたい。

 これから先も怖いって気持ちも自信を持てないのも変わらないと思う、けどまだ終わってない。心の奥底で叫んでる物書きの書きたいって衝動は、物語を初めて書いたあの時と同じ高鳴りだから。

 好きなことだから楽しいことばかりってわけじゃないけど、でもゲームするよりもバイク乗ることよりも何よりもやっぱり物語を書いてる時が一番私らしいから


「頑張るね」


 こうやって文字を書くのは久しぶりでめちゃくちゃな文章だけど。

 君の好きなことはなんですかって言われたら


「小説を書くことです」


 って笑顔で言えるものだと確信できたよ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ