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1枚目

 とある魔王の結末

 転生者 悪 最期は勇者が同情した隙に自爆 魔王軍と勇者軍の対立は長きに渡って続くのでした




 某R18絵から連想した話

 転生 転位 別作品の「世界が滅びたその後に(仮題)」の設定を流用可能

 森暮らし 山暮らし

 お転婆 好奇心旺盛 女の子 金持ちの娘 名家の娘

 娘が惚れる

 娘が家族やら周りやら誑かして転生者を貶める

 娘「最近山男と遊んでる」父「殺そう」娘「死なない程度に細工しよう」

 転生者命辛々逃げ出す(知らず名家の娘に助けられる)

 その後出てきた娘が謝る。転生者許す。ここでネタばらし、転生者マジギレ

 R18要素解禁なら薄い本展開に

 転生者は現代に生きた善人であった為罪悪感が芽生える

 その場を後にしようとするが娘が離さない

「怖かったですけど、嫌ではありませんでしたから…」

「あの家に居ても私に自由はありません。人形の様に飾られ、家の為に嫁ぎ、魔の血を濃くする為に望まぬ殿方に嫁がなければならないのです」

「私を連れて行っては下さいませんか?」

「名家故其れなりの教育を受けて参りました。貴方のお役に立てると思います。そうでなければいつでも捨てて下さって構いません」

 怒涛の展開に「何故仕立て人を嗾けたのか」というか疑問は放っておいてしまう

 元よりこの善人も、多少ズレた存在であった

 生前から他者の価値観を理解できなかった

 他人を見て年齢を想定することが全く出来なかった

 子供も大人も老人も、「一人の人間」として見ることしか出来なかった

 例え赤ん坊であっても話しかけて、返事を返されず、そうして「話が通じない相手」と理解するのだ

 閉じた自我、閉じた世界に生きた彼は、他人に頼るという事が難しい

 大人になって、それなりに社会で生きた為多少は人付き合いが出来るようになったが根本的な所は変わらなかった

 だからこそ「理由を他人に聞く」何て事はしない。意味がないと思っている

 その人が口にした言葉、その人がした行動を見ることしか出来ない

 男にとって娘は善人であり、友人である

 裏切り住処を追い、殺されかけた間柄でありながら

 娘にも事情があった事、わざとではあったが謝罪した事、命を奪うつもりはなかった事

 知らぬうちに魔術で助けてくれた事(これは事が終わった後に説明された。娘としても連れて行ってもらう為に信用して貰う必要があった為)

 そうした事が重なって「何故仕立て人を嗾けたのか」と言うのは「どうでもいい事」になってしまった

 そんな事より自分と娘の先の方が大事であると

(ちな男に襲ってもらう為と言うのが半分、惚れた男が善人だった為、自分と同じ悪人まで堕ちて欲しかったのが半分。後は罪悪感を抱かせて連れて行ってもらう為)

 男は行く宛も食う宛もないので送り返そうとしたが、近くの町に「流人組合」があり、身分がなくとも犯罪者であろうとも仕事が貰える所があると言う

(所謂冒険者ギルド(組合)未知を狭める世界の開拓者としての意味合いもあるが、それは上級、又は一部の中級に限った話。下級は職につけない犯罪者や事情持ち等誰でも(女子供だろうが敵対国の人間だろうが亜人だろうが自国の王様だろうが)なれるが、いわば犯罪者の管理、間引き(殺すのではなく怪物と戦えば勝手に死ぬ)等が目的)

(因みにこの世界の「森」は非常に危険な地域。木々に囲まれ視界も暗く、上方向からも攻撃される。端の木々を多少伐採する程度なら見逃される事もある(見逃されない事もある)が、森を焼き討ちしようものなら森に生きるものが総出で戦争を仕掛けに来る。森と言う自然の中で生きてきた生物、亜人、魔物怪物等は非常に強力であり、過去それで幾つかの国が滅びた)

(山や海も似たような物。人間は平野にしか生きていない。亜人は平野に興味がない上、他者の縄張りを積極的に侵そうと言う気質もない。皆が皆、と言うわけではないが、国民性と言うか種属性がそうさせる。故に未知を開拓する、世界を開拓する冒険者、いや開拓者は人間の中にしかいない。多種族は獣を狩る狩人とか土地整理のなんかそういうのとか)

 閑話休題

 兎も角流人組合の説明を受けて(犯罪者の管理や間引きやらは意図的に省かれ)金銭的な問題も多少解決してしまい、娘が非常に役に立つ事も理解してしまい、利用する事に罪悪感はあったが娘がそれを望んでいる以上連れて行く事にしてしまうのであった

 因みに流人組合でも当然犯罪者の管理や間引きは説明されないので男が知る事はない

 因みに流人同士の犯罪も一応取り締まられる(管理が目的である為)

 現代とは違い拘留は頻繁には無い。奴隷落ちとか強制労働とかそういうの

 食わせる金も物もないから冒険者にしてるからね、仕方ないね

 が、善良な一般市民とは当然のごとく扱いに差がある。仕方ないね

 偏見の目もあったりする。人を守るなら軍の様な物もあるのでわざわざ(中も外も)危険な流人組合に所属する必要がない

 蔑みというより恐怖、驚愕、畏怖、そういうものか。犯罪者崩れもいるので蔑みの目も勿論あるが

 2話と言うほどの事でもないが、娘の戦闘能力を示す話

 娘を一人にするつもりはなかったが、なんやかんやで離れる事に

 娘は未成熟な身体であるが美人であった。そんな女が流人になれば、その先は自ずと知れよう

 同じ流人が徒党を組んで娘を襲おうとした

 閑話休題

 名家の娘である彼女は様々な知識を叩き込まれた。女である故に家庭的な事も勿論

 彼女は裁縫が好みであった。物を作る、という行為に感じ入るものがあったのかも知れない

 さて名家の娘であると言う話だが、何の名家であるか。以前書いた通り「魔術」の名家である

「世界が終わったその後に(仮題)」の設定を流用するなら、魔素ミサイルで滅びたこの惑星には魔素が充満し、新たに産まれた人間も魔素に適合し、魔素が無くては生きられないが、代わりに誰もが魔素を扱う素質、魔を扱う術、「魔術」を扱う素質を持っている

 それが色濃く現れた血筋が名家となる

 同族との戦争時はその強大な力を振りまき、多種族の侵略時も同じように振りまき迎撃した

 詰まる所娘も魔術を扱う素質があり、それを叩き込まれてきた

 彼女が得意とする魔術は「矢」の魔術

 物体を目標地点に飛ばす魔術だ

 針のような小さく軽い物を速度や威力を持たせて射出する事も、軌道を変幻自在に変えることも容易いことである

 精密射撃や直線上に射出するのではなく軌道を曲げる事は高難度ではあるが、名家としての素質を持ち、さらに努力をする事を叩き込まれた彼女にはできない事ではなかった

 因みに名家の血筋を持つのは母方の方であり、母君は男と駆け落ちして新たな家を一代で築いた女傑である

 夫の方も優秀であったが、妻の威光に当てられて、立派な娘を育てる、家を大きくする、そんなことが出来る立派な自分になる、妻に見合う自分になる、と若干狂気にかられており、歪んだ教育を施してしまった

 妻は娘に悪く思ってはいるものの、未だ夫を愛しており、と言うかそんな夫も可愛いとか思っちゃう恋愛バカであり、故に娘に自分の過去を語って「好きな男ができたら自由にしてもいい」などと言っていた。それもまた娘が歪む原因となったのだが、まあ救われた事も事実である

 話を戻そう

 そんな娘は魔術など齧りもせず、腕力だけで生きてきた物など恐るるに足らない。母君の方がよっぽど怖い

 服のあらゆる所に隠していた仕込み針を矢の魔術で射出する

 人間など眼球を一突きするだけで戦闘不能になる

 数多の仕込み針を暴漢共に浴びせる

 目玉、爪の指の隙間、叫び声を上げた口内から体内に侵入、耳や鼻の中にも押し当てる。転げ回った体に無数に浴びせる

 そんな事を繰り返し娘以外に動くものは居なくなった

(R18目的なら事後に殺してもいい、事後は男が弱り、油断する瞬間である為)

 彼らの身ぐるみを剥ぎ、金銭に変え、愛する男に貢ぐ。駄目男製造機であるが、愛する男が堕落するのはむしろ彼女の望みである

 歪んだ教育により、彼女は人と扱われず、また彼女も他人を人と扱うのを許されなかった

 民衆は家畜、敵は害虫、婚約者はお前を幸せにするモノ、産まれた子供は家の発展に尽くすモノ、それが子供の幸せである事

 そんな価値観は未だ彼女の中にこびり付いている

 自分が歪んでしまった事に気付いている。いや彼と出会って気付いてしまったのか

 自分を人として扱ってくれた彼

 その程度でそこまで尽くすか? と思わなくもないが

「私は貴方と出会い、人と言うものを知りました。そして愛を知りました。ただそれだけの事です。貴方が言うように、他の場所で、誰かと出会っていたら、その方とそうなったかも知れません。でも、私は、貴方と出会い、人を知り、愛を知ったのです。それで良いではありませんか。それだけで、良いではありませんか」

 初めて見る光に恋い焦がれ、それを己が物とするために自分の手の届く所まで堕とそうとする彼女

 依存のきらいがあるが、それがどうしたと言うのか

 因みに現代で純粋培養された善性はこの犯罪上等な時代では非常に稀。浮気の心配はないよ!やったね!

 彼は別に純粋でも善人でもないのだが

 閉じた世界に生きていた為他人の事がどうでも良いだけである

 良くしてくれる、良く思ってくれる彼女が大切であり

 善性は現代で「かくあれ」とされたのでそれを模範した結果である

 いや思考まで模範したため善寄りである事は間違いないのだが

 普通にしなさい!男が良く言われていた事である。男には周囲が何を求めているのかがわからなかった。だから模範した。姿勢、歩き方、表情、発声、会話、思考、対応、何もかもを

 比較して善寄りの人間が多く、また悪徳を嫌悪するような人間の方が多かった為

 そもそも善悪など

 閑話休題

 そんなこんなで元山男と娘は生きていくのであった


 今更だけど何で男は山?森?で生きていけたんだろうね?転生特典?亜人たちが仲間と勘違いした?運が良かった?

 最終目的は?転生ものなら神様にどう言う理由で送り出される?不運な人生を送った為?魂のリサイクル?(人によって得意な事が違う、乱世で輝く人もいる。現代で無為に死んだ人、腐った人の中で素質ある者を転移、転生させて、その世界に貢献させる。みたいな?)

 曖昧な理由ならダラダラ続ける連載物として書き易い。当然キッカリ完結させたいなら否

 魔王討伐?世界統一?神様が多種族の駆逐を進めるとは思えない。例えば人間の守護神であり、信仰が力の源であり、それを集める場合とか

 その場合3次元から2次元に落とす事によって魂のリソースをみたいな話になる(某小説のパクリ。大体理由もなしに特典吹っかけられるなら、そうせず自世界の住民に加護を与えられない理由がない)

 世界を紙に例え、神の力を鉄球に例えれば載せられない理由もわかるが転生者だって同じ事(某作品のパクリ)

 若しくは強い感情が力を生み出すような崩壊寸前の世界とか

 現代は余裕があって無駄に思い悩む事が出来る

 発展途上国、いや世界なら明日を生きる為に皆必死だ

 日々を憎しみに費やすなど、一部の人間のみ

 人が想うだけで断りを捻じ曲げる世界など、いつ滅びてもおかしくはない

 兎も角

 魂のリサイクル案ならダラダラ生きながらも適度な事件を起こし、歴史に名を刻むと言う事ができる

 その場合輪廻転生を採用する必要があるが(記憶などは保持されず、魂は世界を巡るものみたいな)

 逆に魔王を倒せ系なら確固たる敵や陰謀が必要で、主人公にも力が必要

 精々賊との戦いでええか




 世界が終わったその後に(仮題)

 説明簡略

 ある時宇宙から未知の物質が飛来した

 曰く、無限のエネルギーを生み出す物質であると

 曰く、周囲の物質を汚染する物質であると

 曰く、人に癒えぬ病を与える物体であると

 画してその物質、新たな、そして未解明な元素を「魔素」と呼ぶ事になりました

 文明は発展しました

 ーーここから必須の設定ではない、と言うか思いつきーー

 しかし、もう一つの要素がありました

 狂気への誘い

 人は魔素を求めました。それはもう狂人のごとく

 誰もが魔素を求めました

 誰もが魔素を独り占めしたいと思いました

 そうして発展した文明を刃に変え、世界滅亡への道を歩み始めました

 ーーここまでーー

 そんなこんなで世界大戦が始まり。全ての国家は壊滅し、辛うじて生き残った少数の人間も次第に魔素に侵されて死んで行くでしょう

 こうして全ての人間、いやありとあらゆる生命は滅びたのでした

 …一部の例外を除いては

「なんで俺生きてるん…?」

 魔素ミサイルの爆風の直撃を受け、チリも残らない運命であったはずの彼、それは宇宙がこの世界に生まれる様な、ただただ偶然、しかし天文的な確率で生き残ったのでした

 しかし服は消し飛び、それどころか肉体は消滅し、魔素に置き換わっている(まだ気づいてない)

 そんな彼とこれまた偶然生き残った幼馴染(ネタバレ:間違いなく彼女ではあるのだが、その正体は彼が強く望んだ為に消えかけていた魂(意識、精神)を引っ張ってきて、自分の身体を分け与えて生み出した存在。彼の元の能力が彼女に幾つか移譲されている)

 に裸を見られた羞恥心から咄嗟に出てきた魔素ビームで蒸発し、復活し、自分と彼女が人外になってしまった事を理解した上で、この滅んだ世界を生きていくのであった

(メインは復興後の世界となる為終末要素はあまりない)


 終末時代

 犬を見つけ、お手をさせるも噛まれ、手首から先を失うも直ぐ復活し、それに怒った彼女が魔素ビームで犬を消しとばしたり。腹が減ったから魚を釣ろうと死んでいる筈の物を探し始める馬鹿の前にこれまた変異した巨大魚と格闘する羽目になったり(自然の適合率パネェ案件。彼が生み出したものではない)(そんな理由でこの世界の海は魔境と化し、船など出そうものなら即座に沈む。空を飛べれば渡海も不可能ではないが、逆に鳥類にやられる。海に落ちたら勿論即死)(即座に魔素に適合した生物を出してもいいし、数千年後の世界にしてもいい。他にも数人魔素に適合できた人を出すつもり)

 そんなこんなで比較的残ってる建物を見つける

 そこは研究室らしく、実験体が一匹生き残っていた

 赤ん坊である。但し角や羽た尻尾が生えていたが。竜っぽいやつ

 育てる内に彼も彼女も子供も食物は必要ないことに気づく(子供は親二人の魔素を喰らっている為。ネタバレ:彼は「渦」の特性を持ち、周囲から魔力を吸収し続ける。この惑星から魔素が無くならない限り消滅する事は(ほぼ)ないが、この星は既に魔素に侵され同化しているので魔素を生み続ける。宇宙に放り出し、蓄えた魔素を全て消費させれば殺せるが、既に途方もない量を貯めてる為難しい。最終的に彼は自分のことに気づくし彼女のことにも気づく(それが旅の目的でもある為)死にたくない為全力でその対策はする。ついでに彼女を死なせたくなく、彼女は貴方が死んだら私も死ぬ。と言う言葉を(いつか)告げる為、結果的に死なない事に全力を尽くす)

 すくすく育った赤ん坊は龍としての気質をもち、また育てられた彼や彼女からの愛情を受け継いだ

 彼女は魔素を感じることが出来、両親の途方もない量の魔素に尊敬の念を抱く

 曰く偉大な存在である。と(所謂勘違いものの系譜)馬鹿正直に言うので両親は否定するが

 偉大な両親に恥じぬ自分になれる様に旅に出ると

 どこに居ても私の名前が届く程に立派な存在になると

 まあ決意が硬すぎるので両親は娘と相談し、ここで別れる事にするのであった

 彼は自分と彼女ががどう言う存在になっているか知りたい為に旅を、彼女はただ彼についていく為

 娘は偉大な両親に誇れる自分になる為。あとお父さんに褒めてもらう為に人属や魔族や世界を導く為に

 今後娘は魔属の国を作り、王となる

 文明が栄えた後に彼女と再開する事になる

 老衰で会えずに死ぬとか悲しすぎるので彼女も不老不死にしよう

 理由は実質不老不死である両親の魔力を潤沢、いや過剰に摂取してしまい、体が魔素に依存する性質になった

 故に魔素の尽きないこの世界では死ぬことはない

 彼女の存在が龍の血肉には不老不死の効果が宿ると言う話が広まる事になる

 食物も魔素で汚染されているので魔素の摂取は問題ない

 力を使いすぎると衰弱する

 死んでほしくないけど、欠点がないとご両親の俺ツエー感弱まるし…

 どうせ殺さないしヘーキヘーキ


 終末時代その2

 旅を続ける内に村を発見する

 生命の存在、そして文明の存在に驚き訪れる彼と彼女の前に先の終末戦争の生き残りが!

 更に驚く事に彼は「生命を創造する」という驚きの能力を発生させていた

 不老不死ではないらしい。彼は滅茶苦茶驚いていた

 紛らわしいので研究者と呼ぼう

 研究者はこの世界もう一度人類を反映させることが目的

 生命を生み出すといっても簡単ではないらしく、ここで研究をしていた

 当然村人からは神と崇められる…と思いきや、知性や言葉と獲得しているものは少ない様だ

 創造主と認識しているのか襲われる事はなく、食物を貢いだりしてくれるそうだが

 そんなこんなで彼に協力することになり、何故か寿命が伸びてる彼が死ぬまで作り上げた人や国を一緒に作り上げ、彼の死後、話し合って決めていた通りこの国を彼らに任せ旅に出るのであった


 神話、碑文

 遠い、遠い、昔の話

 人は栄え、世界を支配した

 だが人は人を支配しようと争いが絶えることが無かった

 それを嘆き悲しんだ神は黒い雨を降らし、全ての生命を奪った

 そしてその奪った命で沢山の種属を生み出した

 もう同属で争うことのない様に、と神自ら争いを管理することにしたのだ

 もし他種属を滅ぼし、同属殺しを始めるなら、世界はもう一度黒い雨に包まれるであろう

 ーーうろ覚え、こんな感じで「争いは程々にね」みたいな戒める感じの神話。彼や彼女や研究者が頭を捻って考えた。争いが起こりませんようにと願いを込めて。無論それが不可能なことだとは理解しているがーー

 それが功を奏したのか同属での争いは減り、逆に多種属への憎しみは強くなったらしい


 王家の墓

 数年に一度、建国神の墓であるとされる場所に侵入者が訪れるらしい

 らしいと言うのは一日中墓の前で見張ろうが、誰も見つけられないからだ

 なら何故侵入者の存在に気付けるのかと言うと、いつのまにか墓に花と手紙が添えてあるからだ

 その手紙には恐らく古代語とされる言語で書かれており、建国神への手紙を覗き見るなど無礼だ、と言う一部の声の影響もあって解読はなかなか進んでいないらしい

「親愛なる研究者へ。君の国は今尚強大な国家で有り続けています。他種属への嫌悪感は消える事はないでしょうが人々は平和を愛し、内乱の気配もありません。この国を、そしてこの国を作った貴方を深く愛している様です。部外者の僕がお墓にお供えしている事に気付いて命日の一日中貴方の墓を守ったりするくらいにね。さらに手紙を調べるのがどうのこうの言い争ったりもしてるみたい。見知らぬものを調べるのは当然だし、ましてや君もそれくらいで怒ったりしないよね?可愛い子供達だもん」

 みたいな世間話を書いている

 昔は語り掛けていたのだが、一度見つかった事をキッカケに厳重警戒となった(元々王家の敷地の奥深くにある為誰も入ってこれない)

 研究者の子孫が巡る話とか出してもいいかも知れない


 後は

 魔素の研究をする内に「魔素は魔素を、そして魔物を呼び寄せる」とか「文明が発展した地には魔物が押し寄せる」とか「最終的に滅ぼした魔素がすぐさま魔物を形どり、絶対に文明が滅びるとか」とかを理解し、文明の制御をする側に回る話だとか

(ネタバレ:魔素とは別世界の神が創り出した物質、その効果、いや権能は「破壊」と「均衡」要するに「壊して平らにする」人や文明の発展を促し、それを滅ぼしまた発展させる循環機構が魔素である。魔素に侵されたものでも知性を持つものは稀に魔素の役割を理解して世界の調停や循環に自発的に手を出す事がある。強大な龍(娘も無意識ながらそれに近い)や羽の生えた馬、つまりドラゴンやペガサスとか。巨大な力を持つ彼らは調停者となり、知らぬ間に世界の均衡を担う事になる。当然何かの切っ掛けで破壊を齎らす事も)

 彼が人の悪意に触れて暴走し国を滅ぼす話とか

 彼が絶望し魔王っぽい事を始め、それを止めに勇者っぽい事をする彼女とか

 娘の国へ趣き無双してご両親スゲー! みたいな頭空っぽにして読める話とか


 旅をする中で「願いを叶える女神」の話を聞き、それに会いに行く話とか(1巻最後の話)

「教えてやろう。彼女はお前が創り出した存在だ。全ての生命が死に絶え、絶望したお前が望んだが故に無意識の内に創り上げた存在だ」

「それで、どうするんだ」

 今更気付いた、それを知りたいとは思っていたが、何をしたいかなど、ずっと前から決まっていたのに

「都合のいい人形遊びを続ける気か。愚かで矮小な生き物よな。道化の如き振る舞いを地で行くとは」

 僕はここにいて、彼女もここにいて、二人で生きていけるなら。それだけで良いのだ

 建物が消し飛んだ

 別室に入っていた彼女がいつのまにか手を握っていた

「ここの神様は嘘つきだった。◯◯も変な事吹き込まれなかった?」

 僕は困ったように笑った。まあ彼女がそう言うならそういう事にしておこう

 例え真実がどんなものだとしても、僕には彼女が必要なのだから

 彼女もまた、僕を必要としてくれるのなら、こんなに嬉しい事はない

 それだけでいい

(彼らは神様のような何かであり、設定は定まってはいない。神か、上位の存在か、悪魔とかでも)

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