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弓無しの弓術士  作者: おうどん(きしめん)
5/7

五話

次の日、今日は告白する日だ。

やっばい凄い緊張する、今告白する訳じゃ無いのに!?

告白ってムードが大事なのか!?

ここって何かいい景色とか何も無いし!


「のう、お主今日様子がおかしくないかのぅ?」


ドキッ!

ば、ばれてーら。

今日は告白の為に狩りは中止している。

貯めておいて正解だったぜ。


「実は今日話したいことがあるんだ」

「うん?何じゃ?言うのじゃ」


今ではムードのへったくれもない、今言うわけにはいかない。


「···これは俺達(・・)に関わる大事な話なんだ···俺も話すのには緊張するから夕方まで待ってくれ」

「···う···ん、分かったのじゃ」


ん?どうやら様子が可笑しいぞ?

まぁ、いいか。


「じゃそう言う事だから、俺は風呂掃除でもして来るよ」


俺は気持ちの整理などなどを済ませるためにアルテミスから離れた。



□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

sideアルテミス



イルから大事な話が有ると聞いた時胸が跳ね上がった。

何の話だろう、俺達に関わると言っていたから私にも関係するのだろう。


······どうしても悪い方向に考えてしまう。


妾が嫌になったのか?

妾と居たくないのか?

妾と離れたいのか?

イルとお別れなのか?


······そんな事ない!昨日の創造神様の質問の時に女神は変えないと言っていたじゃない!


···離れたくない、一緒にいたい。

···貴方の特別になりたい···


そんな思いがやっと昨日分かったばかりなのに···

妾はイルが好き、もし女神の担当が変更になったとしてもこの気持ちは伝えよう、そうしないとずっと後悔することになりそうだしの。

私が初めて好きになった相手、初恋だ。

初恋は苦いと言うしの···仕方が無いかもしれんの。


イルは妾のことをどう思っているのかのう。

···嫌いではない······と思う···


イルからの話が気になって食事の用意が進まないアルテミスだった。



□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

sideイル


風呂の掃除をしながら必死に気持ちを落ち着かせる。

さっきから心臓がバックバクなのだ。

告白なんて初めてだし女性を好きになったのも初めてだ。

アルテミスが受け入れてくれるか分からない、断られたらこれから楽しく生活出来るとは思えない。

最悪俺がヘタレて女神を変更する、何て事になるかもしれない。


いや、断られても俺は女神を変更にはしないぞ、もうアルテミスに女神は変更しないと言ったからな、それに好きなアルテミスと離れるなんて嫌だ。


ていうか俺は断られてからの事しか考えてないな。

アルテミスが受け入れてくれるかもしれないじゃないか!



···人間と女神ってそう言う関係になっていいのか?



·········

······

···



「···アルテミス」

「···何じゃ?」

「これ、塩と佐藤間違ってないか?」

「!?」


アルテミスは砂糖漬け肉を食べ、顔を青くしている。


「···すまぬ」

「大丈夫か?らしくないな」

「う、うむ、実はお主からの話が気になって仕方が無いんじゃ」


ま、マジか、そんなに気になるのか。

うあ、アルテミスの眼がウルウルしてる、俺はアルテミスの事を不安にしていたのか···?

···俺は決意した、アルテミスをこれ以上不安に出来ない。


「アルテミス、予定を変更して今言うぞ」

「ほ、ほんとか?」

「あぁ、嫌だったら突き放してくれよ?」

「突き放す?」


俺はアルテミスに抱きつく。


「!!?ど、どうしたのじゃ!?(イルの!イルの匂いがするのじゃ!)」

「言うぞ?しっかり聞いてくれよ?」

「う、うむ」

「俺は······アルテミス、お前の事が·········」


伝えるんだ、一言一句違わず、俺の気持ちをアルテミスに!


「好きだ」

「ひゃ!?」

「俺はアルテミス、一人の女性としてお前が好きだ」

「!!?」

「料理をしているアルテミスが好きだ」

「お風呂上がりのアルテミスが好きだ」

「俺と話している時のアルテミスが好きだ」

「笑いかけてくれるアルテミスが好きだ」

「も、もう良い!」

「···アルテミスの気持ちを教えてくれないか?」


心臓がバクバクする、この心臓の鼓動はアルテミスにも聞こえているだろう。

アルテミスの心臓もバクバクしているようだ。


「···ほ、ほんとなのじゃ?本当に妾の事が好きなのじゃ?」

「だからそう言ってるぞ、愛してる」

「!!?···嬉しい···」


アルテミスは消え去りそうな声量でそう言った。


「嬉しい?嬉しいって言ったのか!?」

「う、嬉しいと言ったのじゃ!」


アルテミスはそう言うと抱きしめてきた。


「!!?」

「イルと話していると心が安らぐのじゃ、こんな事は初めてじゃった。···自慢では無いが妾は神の中ではその、モテる?方じゃったらしい。何人にも言い寄られたのぅ、中には無理矢理連れ込もうとする輩もおった」

「許せないな、それは、1発ぶん殴ってやりたい」

「ふふ、でもイル、お主はそんな輩とは違った。話していて気が楽なのじゃ、明らかに下心を持っていない」

「そうか?今の俺はアルテミスに下心満載だけどな」

「そ、それは今はいいのじゃ!と、とにかく、妾はお主の『特別』になりたいのじゃ、お主にとっての唯一無二の存在に」


こ、これはOKと言うことなのか!?

童貞な俺には判断が付きづらいがそ、そういう事なのか!?


「俺の『恋人』になってくれないか···?」


俺は声を振り絞って言った、これで親友になりたいとかだったら俺は泣くぞ。


「うむ、喜んで」

「ほ、本当か···」


俺は気が抜けたのか力が抜け、アルテミスから離れてしまった。


(むぅ、もう少し抱きついていたかったのぅ)

「ふふ、こんなに可愛い女神がお主の恋人なんじゃぞ?」

「自分で言うな、と言いたいところだが、その通り可愛い女神なんだよな、俺にこんなに可愛い恋人が出来るなんて···」

「そ、そんなにハッキリ言われると照れるんじゃが···」

「俺はお前の恋人なんだろう?これからバンバン言っていくから宜しく」


アルテミスはその言葉に赤くなっていた頬を更に赤らめていた。


ピコーン♪【愛の力(ラブパワー)のレベルが7から8に上がりました】

ピコーン♪【称号 女神の恋人 を獲得しました】




·········

······

···



「あ、そう言えば愛の力(ラブパワー)のレベルが上がったっぽいよ」


恋人として初めて食べるアルテミスとの夕食を食べながらイルはそう言った。


「そうじゃろう、恋人になったんじゃから上がらなければ困るのぅ」

「じゃあ『開示』」



神薙(かんなぎ)偉琉(いる) 17歳


sex male

Lv.50

体力:1840(800+640+400)

力:1840(800+640+400)

防御力:1840(800+640+400)

敏捷:1840(800+640+400)

運:34(15+12+7)

魔力:1840(800+640+400)


【スキル】


弓矢創造(クリエイトアロー)》《狙う者(アーミング)

《鑑定(Lv.6)》《異空庫》《分解》《異世界語》《?????》

愛の力(ラブパワー)(Lv.8)》《思考加速(Lv.5)》


【加護】


弓の女神の加護・創造神の加護


【称号】


異世界人・女神に愛された者・狩人の達人・創造神に愛されし者・女神の恋人


『称号詳細』


女神の恋人

・女神と恋人になった者が得る称号、急遽創造神(フラカン)がアルテミスとイルの為に作った


効果

・この称号がある限り寿命が無くなり、肉体は現在から老いる事が無くなる、HPが減ると死亡する。


「正直このステータスが強いのか弱いのか分からないんだが、これはどの位のステータスなんだアルテミス?」

「うーむ、そうじゃな、Sランク冒険者には余裕でなれるじゃろうな」

「Sランク冒険者ってのは強いのか?」

「うーむ、大体ステータスが1000前後の奴らじゃからの、そこまで強くないの」

「そんなもんか」


うん、アルテミスの食事は美味いな、何度でも食べたくなる。

流石に恋人なった初日からそういう事をする気は無い2人は何事も無く就寝した。

今更ですがこっちは3000文字位を目安にしています。


リア充は爆ぜろ( º言º)

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