デイトオブバース
デイトオブバース 聖人君子にはなれない男の
僕は愛とエロティシズムのベッドに横たわり 黄金の夢見る
考えてみて この半生の痛みに満ちた想い出を
僕を散々 叩いては逃し もてあそぶようだ
トランプのジョーカーを引き当てては 使ってみせても
日がな一日 嘆き節のパントマイムを演じるしかない
見てみてよ この憐れな 傷だらけの帆船を
見てみてよ 修復するには もう遅すぎるのさ
この年は憂鬱 なぜか物憂げに過ぎる午後よ
この年は倦怠 自己憐憫に満ちた王様よ
この年は痛恨 なぜか切なげに落ちる太陽よ
この年は快楽 生も死も越えた王様よ
地響きで 大地は揺れて 地球は涙するばかり
周っては 落ちる 彗星の欠片よ 誰かのもとへ届け
包帯だらけの地球 僕の胸で眠って
首つりの死体が並ぶ この不吉な地球よ 遅すぎるのか
この年は妄想 なぜか儚げに消える太陽よ
この年は追想 悲観主義に墜ちた王様よ
この年は幻想 なぜか痛ましげに浮かぶ月夜よ
この年は限界 生も死も越えていけ 王様よ
この年は激しく なぜか燃えて尽きる太陽よ
この年はツラく 血塗られるままの王様よ
この年は痛く なぜか切なげに墜落する衛星よ
この年は壮絶に 身を引き裂かれていく王様よ
君に出来ることがあるのならば
僕の名前を すぐ傍で呼んでおくれ