表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/22

一話、俺と担任

一話目です!

ぜひ見てください

「そういやさ……」

「ん?」


始業式が終わった後、俺と昌幸は二人で廊下を歩いていた。正確には……みんなに置いてきぼりにされた訳だが。昌幸は遅れずに済んだのだが俺が寝ていた為遅れたという…そこは感謝するぜ昌幸。


「明日、テストあるんだっけ?」

「…………………………………………………………」


そこは感謝したくねぇ、昌幸。


「何で無言?」

「お前が余計な事言うからだよっ。てか、お前も復習とかしてんの?」

「うんそりゃあ!」


はぁ……そんな笑顔で言わないでくれ。

お前がほとんど学年一位くらいに頭が良いことは俺が一番良く知ってる事だからさ…。


「おい、昌幸」

「うん?」

「お前が終わってからで良いからさ…書いた後のお前のテスト用紙見せて」

「はい!?って、そんなのバレたら…!」

「その時はお前のせいにはしないから!なっ?頼むよ!」


俺は頭の前に両手を合わせて昌幸に頼み込む。

こいつの事だ…絶対に断れまい…。


「はぁ…仕方ないな…絶対に俺のせいにはすんなよ!?」

「うんうん、絶対にしないって!サンキューな昌幸!流石親友っ」


俺はワザと昌幸の方に手を乗せて昌幸のテンションを上げるようにする。知ってるか?

頭の良い人。あ、つまり勉強以外は馬鹿な人な。

そいつらは俺達がこう良い風に言ったら絶対に落ちるから、これ豆知識な。


「分かったから!っていうか早く行くぞ!そろそろ怒られるっ…」

「えっ?あ、ちょ、おい!待てよ」


それと…逃げ足が速い。


✴︎


ガラッ


「「すいません遅れましたー!!」」


二人でゆっくりと歩いてるのをばれないようにとワザと途中から走ってきたようにして扉を開けると、そこにはもう新しい…1年目の美人先生がいた。

同じクラスの生徒も。生徒の名前は分かるが…残念ながら担任の名前は知らない。

暫く俺と昌幸が突っ立ってると担任の……誰さんがこっちにへと目線が来て何かを書いてたのか?

チョークを下に置いた。


「えっと…北原君と藤田君ね?間違ってる?」

「い、いえ…」


そう答えるとその誰さんがふーんと興味無さそうにして席に着くようにと言われた。

な、何だこの人?怒らないのか?

……いや、教師になって初めてだもんな。そんな最初に怒らないか。


「後で二人とも廊下ね」


いや…そんな事は全然無かったわ…。





「で、何で他の人よりこんな遅かったのかな?」

「あ〜えっとすね…」


俺がこう曖昧に答えてるのだが…隣りの昌幸は全くの無言だった。ったく…お前も何か喋れよ。

小学生みたいに無言でいてさ…。とまぁ、俺達のしてる事ほとんど小学生並みだけどな。


「答えられない?」

「あ、いや…すみません。俺達ゆったりと歩いて喋ってたのでこんなに遅くなりました」


けど怒られたら…こうやって悪そうに謝ればいいだけだ。ほとんど…いや、全員の先生が俺のこのバツが悪そうな顔や演技で直ぐに許してしまっている。

だからこの人も…


「へぇ〜?分かった。じゃあ…君達みたいな子供っぽい人には今日の宿題三倍ね!ちなみに予習もしときなさい」


えっ?

ちょっと待て…おい昌幸?お前この教師の最後の顔見たか?それと言葉の言い方すごく怖かったんだけど?って、こいつは既にビビってるからもうどうでも良くなってるか…。

それと、俺は今思った事がある。


「よしっ。じゃあ教室に戻って。あ、それと君達最初居なかったから改めての自己紹介がしてないわね…一応先生の名前と年齢と趣味だけ言っておくね。えっと名前は葛城 遥!年齢はちょうど20歳!趣味は…それは特にないかな?ごめんね自分から言っておいて…それと5歳差だけどよろしくっ」


葛城は……いや、葛城先生はそう言って教室にへと戻る。

ああ…俺は確信したぜ。

こいつは悪魔だ…。





「ったく…!」


俺はあの後担任の説教を食らってから教室にへと戻って指定されてた席にへと座る。

席に座るときも音を出してそれでまた怒られるという事もなるべく避けたいのでゆっくりと座る。


「どうだった?」


そう隣から声をかけてくるのは仲が良い方の橋本 恵梨香。


「あん?別に対した事じゃねえよ」

「それにしては腹立ってるわよね?」


……こいつはいつも思うが喧嘩売ってんのか…。

腹が立ってるから黙っていて欲しいんだよ。それに何か独り言言ってるしさ…俺、一生こいつを理解できない自信がある。


「あ、あと五分でチャイム鳴る!」

「ああそう」

「何よその適当な言葉。喧嘩売ってんの?」

「いやお前の方が俺に喧嘩売ってるからさぁ!」


ほらまた視線集めた!今のは絶対にこいつが悪い!

しかも笑ってやがるし…覚えてろよ恵梨香……!?

…………しかも葛城先生の目線怖すぎ……笑顔だけど心の中だと……考えたくもないな。

暫くしてまた担任が会話を初めて少しは俺からの視線が消えるがここの教室だと先が思いやられるなぁ…。


「葛城先生がいると、当分悪さ出来ないかもね〜」

「うるせぇ」


逆に悪さがたくさん出来ると思ったんだが……ここの教室にこの人がいると、俺の心は直ぐに読まれるだろうな。

担任の名前は葛城 遥です。

どうか宜しくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ