貴男のためなら

1.

連載は、始めてなので緊張します。

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　時は、742年、４月２５日雲一つないこの快晴の青空の日の事でした…。

この日この空に、似つかわしくない出来事が起きたのだです。

それはまるで…

水面に小石を落としたかのように、一瞬の出来事で京の都を中心に魔の波紋が広がったのです…。

それからと言うもの、この世界は妖気に包まれてしまい、あの日からもう何十年何百年もの間快晴の空が現れないのです…。

そして、太陽からの光の加護も薄れ、妖怪が悪さをし出したのでした…。