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紫陽花、僕の歩む道  作者: 色無コン
学園生活、始動。
5/5

高校入学、新たな出会い。

 よく晴れた空。春にしては暑い日だった。

地元から少し離れた、偏差値もなかなか高いとは言えない、いや少し低い高校。

ここらの地域じゃヤンキー校ということで有名で、それこそ

「勉強ができないと…」

などと後ろ指を刺されるような底辺高校。

受験に失敗した僕は滑り止めでそんな高校に入学せざるを終えなかった。

(最悪だ本当に…これからどうなってしまうんだろうか…)

 駅についてから学校につくまでそう遠くなかったが足取りは重く、

ただ、憂鬱で消えてしまいたかった。

しかし時は無常なものだ。どのみち逃げるなんてことはありえない。

ぐるぐる回る思考の中で一つ思いついた。

(そうだ、友達だ…友達を作れば多少はマシになるだろう。)

 中学生活、決して得意じゃなかった人間関係とか言う物。

正直気が進まなかったが前述の通りここはヤンキー校。

少しは派手な格好じゃなきゃおそらく芋認定され

中学同様いじめられるだろう。これはなんとしても避けたい。

私は顔の整った兄がいたので、その影響で持っていたヘアピンを頭の右側で止め、

一昔前のバンドマンのような髪型で教室に入った。

しかし何たることか。思っていたより、いや全く持って派手なやつがいない…!

やはり無情だったのは世の中なのか。初っ端から私は浮いていた。

恥ずかしさやら安堵やらで複雑な気持ちに慣れつつも席につくと

後ろの席に座っていた外国人に話しかけられた。

 言語は英語だったが簡単な内容だったのと

私がたまたま洋楽が好きで

リスニングが得意なのもあって内容は理解できた。

【おはよう、イカした髪型してるね君】

最初バカにされているのかと身構えたが、はつらつとしたその面持ちは悪意が感じられず、

善意100%の笑顔を向けられては勘ぐるのも失礼というものだ。私も軽く自己紹介と世間話をはじめた。

英語が軽く話せる私と話せて嬉しかったようで、会話が盛り上がっていると鐘がなり、入学にあたっての全校集会をする旨を教員に伝えられ、ホールなる体育館と似て非なる視聴覚室のような場所に案内された。

一通りの挨拶やスピーチが終わり、先程仲良くなった外国人と話していると、もう下校する時刻のようで

思っていたほど悪くない高校なのかもしれないと、心躍った。

家に帰り満足なまま未来に期待を寄せるのだった。

この外国人の方は度々相談に乗ってもらうほど仲良くなり、今でもインスタなどで話すが、

距離感は卒業する前と変わらず、とってもいい奴。外国人って呼ぶのも忍びないのでなにか呼称を次回載せておきます…

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