新・私のエッセイ~ 第187弾 ~ 昔の言語ほど難しい! ~ 裏を返せば、現代語は易しい❤️
・・・コレは、かつてぼくがやっていた、
フェイスブック『ドリームランド』でも紹介したネタですので、
読者の皆様の中には、あるいは、読まれた方もおられるかもしれませんね。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
皆さんは、昔の言語と現代語では、
どちらが難しいと思いますか・・・?
もう、正解は出ていますよね♪
・・・そう。
昔の言語のほうが、はるかに難しいんです。
ぼくはですね・・・
2009年2月から、2013年3月にかけて、
那須塩原市の、『大阪シーリング』という工場で、派遣社員として働いていたことがありました。
そこの社員食堂にて、昼休みに、
ひとり黙々と、外国語の例文の音読や暗唱をやっていたことも、どこかでお伝えしました。
バッキバキの『ポリグロット』だったぼくは・・・
場の空気や、調和といったものよりも、
自分の『信念』を重んじる男ですから、皆からヒンシュクを買おうが、白い目で見られようが、
かまわず、小声でぶつぶつと、外国語を声に出して、読んで聞かせておりました。
当然、敵もたくさん作りましたよ。
しまいにはそこで、東大受験の勉強まで始めちゃいましてね、
ソレが決定打となり、
リーダーの大矢くんからイジメやら嫌がらせを受けて、退職するハメにもなりました。
この、『外国語の音読・暗唱』、あるいは、
『電車内で外国語の洋書を読む』というのは、どこへ行っても嫌われる行為ですから、
くれぐれも皆さんは、公の場では、やらないほうが無難でしょうね。
「・・・たいしたっぷりして、見せびらかしやがって!」という感じで、
語学コンプレックスが強い方から、いらぬ攻撃をされるモトですから(苦笑)。
でも、ぼくはやりますよ、これからも。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
繰り返しますが、
ぼくは、上記のような学習を、どこの工場や現場でも貫いてやっていましたから、
それが原因で、何年も職を転々とするハメにもなりました。
でもね、後悔なんて、これっぽっちもしてませんよ。
「やっぱ、どこへ行っても、外国語の威力って、スゲーわな❤️ しげちゃん・・・ある意味、国内最強ッ!!」
ってな感じで、むしろ、光栄に感じたものです。
イジメて追い出さなけりゃ耐えられないほどに、ぼくの実力を認めて、敬意を払ってくれてたってことですからね♪
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
・・・あ~あ。
またハナシが飛んじゃった❤️
でね、皆さん。
その大阪シーリングで音読中に、ひとりだけ、ぼくの暗唱に聞き入っていた人がいたんですよ。
当時・・・そぉですねぇ・・・
60近かったんじゃないですかね、そのおじさん。
「あぁ、これってドイツ語ですね。意味わかりませんけど、聞いたらなんとなくわかりますよ。」
なんて、話しかけてきました。
(あのぉ・・・申し訳ないんですが、コレ、ドイツ語じゃなくって、オランダ語なんですけど・・・。)
そこそこ仲良くなった頃に、
ぼくが彼に、
「知ってました? 現代語よりも、昔の死語や古典語のほうが、はるかに難しいんですヨ。」と語りかけますとね・・・
「えっ・・・? それは違うんじゃないの?? だってさぁ、昔って、文学もオソマツで、コンピューターもインターネットもなかったし、単語もいまより少なかったから、いまの言語のほうが難しいんじゃないの?」
いやいやいや。
おじさん、あんたこそ、間違ってますって。
コンピューターも、ネットもカンケーねぇよ。
ぼくは言ってるのは、「文法の難しさ」だよ。
「・・・いや、ぼくは間違ってませんよ。そりゃたしかに、ラテン語には『コンピューター』も『ケータイ』も『コギャル』も『ヤマンバギャル』もないですけど、そんなの当たり前じゃないスか。語彙数が少ないのは古典語の欠点かもしれないけど、難易度そのものは・・・」
「ハイハイ、わかりましたわかりました。あなたが全面的に正しいです。どうぞ、勉強、続けてください。」
(言われなくたって、やりますよ。けどさぁ、もう、ぼくに話しかけないでくんない? いいかげん、ウザイからさぁ・・・。)
おいちゃん、ぼくの真剣な話・・・聞こうともしなかったですね。
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・・・もう、皆さんはお気づきですよね。
「古典語は、現代語よりも、そりゃあ語彙数は少なかったけど、文法・・・すなわち、その仕組みやルールは、はるかに難しかった!」とね。
ピンとこない方は、日本の古典・・・
特に、平安時代に書かれた、
『源氏物語』や『枕草子』を思い出してみてください。
きっと皆さんも、学校の授業で、一度は触れたはずです。
時代がくだって、
鎌倉時代の『徒然草』や『方丈記』あたりになると、グッと読みやすくなって、
江戸時代の、
『東海道中膝栗毛』では、もはや現代語訳すら、ほとんど要りませぬ。
これは、西洋言語でも、まったくおなじことがいえます。
『ラテン語』『古典ギリシア語』が、異常に難しいということは、皆さんもよくご存じかとは思いますが・・・
おなじみの英語だって、
中世英語のほうが、現代英語よりも難しいですし、
『古英語』になりますと、
もはや、現代英語の面影は、ほとんどありませぬ(泣)。
文法だって、複雑奇怪な『格変化』も、「鬼レベル」で初学者ゴロシだし・・・。
総括しますね。
人間の話す言語というものはですね・・・
時代をくだるごとに、
簡素化・簡略化する傾向にあります。
なぜかって・・・?
しゃべりにくいからですヨ❤️
文法上のルールが複雑でややこしかったり、まぎらわしいと、不便でしょうがないからなんです。
だから、現代英語みたいに、格変化や動詞の活用を極限まで削って、世界中で学習しやすくした・・・わけなんです。
・・・が、実はそのことで、
英文の『解釈』があいまいになり、
かえって、『欧州の数ある言語の中でも、とりわけ難しい言語』になっちまったことは・・・
なんとも皮肉な結果じゃありませんか♪
ぼく個人としましては、
そんな、やんちゃで暴れん坊で勝手気ままでわがままなジャジャ馬言語・・・現代英語が、外国語の中では一番やりがいがあって、好きなんですけれどね❤️
m(_ _)m
追伸:
ロシア語に関するジョーク紹介。
「ロシアの子供は、ある程度の年齢にならないと、口ゲンカすらできない。なぜなら、幼子は、まだ相手の悪口を、文法的に正しく言えないからだ。」