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セリフの応酬
セリフの応酬とは、地の文が無く会話が連続して続いく事です。
そのセリフが続いている限り、周りの状況や表情、人の心理がどうなっているのか一切判りません。
例えば以下の例
「おい」
「なんだよ」
「宿題やったか?」
「え! なんの事?」
「いや、今日期限の宿題があっただろうが。先生は鬼の手塚だぞ」
「まずい、どうしよう。今から写しても間に合わない!」
「はーっ、ご愁傷様、おとなしく叱られてろ」
「そうだ、お前も宿題やって来なかったことにしてくれよ」
「なんでだよ」
「一人で叱られるのやなんだよ」
「知るか」
一体何を思ったのか、どんな動作をしているのか、一切判らないです。
また二人だけの会話であればまだなんとかなりますが、三人以上だと誰がなんのセリフを発したのか判らなくなります。
出来れば適度に地の文を。