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作戦準備


順調に階層を降りる。

リザードマン達は以前よりも強く、

連携も強化されていた。

八八が盾役を務め、ラッツ含む三人で遊撃、

プティーが魔法で火力支援。

ここまで降りてくるのに十分な戦力。

何かの行き違いで

敵になっていたらと思うとぞっとする。

そして、

私達二人は結構惜しいところまで来ていたようだ。

ある階層に降りた時、唐突に現れた、

見たことない大扉。

粛々と鎮座している。

この扉が何を示しているかなんて、すぐに分かる。


『ここにボスがいるのでしょうね』

「だと思います」


扉以外には何もない。

罠も確認した。

一行はひとまず膝を折り、休憩に移る。

食事を取り、各々歓談する。


『どんなモンスターだと思います?』


肉をしがみながら、八八が言う。


「ボスですか?」

『はい』

「まあスケルトンは確定でしょうね」

『問題はどんなスケルトンか、ということですね』


階層を下る事に、

スケルトン達はプレイヤーのように、

装備や役職を帯びてきた。

その最上位のスケルトンの風貌。


「王様とか…勇者とか…そこら辺ですかね」

『そうなるでしょうね、

あとはボス単体か雑魚複数かで対応が変わりますね』

「最初は方陣で入って、敵が複数ならそのまま、

単体なら囲むのはどうですか?」

『いいですね、それでいきましょう』


八八は少し離れてラッツ達の所へ行った。

作戦を共有するのだろう。

ならば私は桃子猫に。


「桃子猫さん」

「ン?」

「かくかくしかじか」

「ン、聞いてた」

「なので桃子猫さんには、

一応隊列の前の方でお願いしたく」

「ランさんは?」

「私は後衛ですね」

「オッケ」


いつもと変わらない形。

リザードマン達が加わっても、

各々の役割は全うできる。


『あの…』

「はい?」


藍色のリザードマン。

プティーだ。


「どうかしましたか?」

『その…なんと言うか、後衛同士情報を共有したくって』

「ああはい、いいですね」


プティーは弓を指さす。


『魔法使い、やめたんですか?』

「いえ、この弓は魔法も撃てるんですよ、

今はMPが無くて証明できませんが」

『そうなんですか!実は聞きたいことがありまして…』

「なんです?」

『魔法の顕現って

人によって違うものなのでしょうか?』

「それは…分かりません」

『そうなんですか…私、

最初に顕現した魔法が投石なんですよ』

「投石」


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