モンスターハウスだ!
ここに来て一時間ほどだろうか。
流石に慣れてきた。
そして歩き回ることに対しての、
リスクとリターンの帳尻が合わないことには
もう気づいた。
下り階段を見つければ即刻降りることにする。
降りるにつれ強くなるスケルトン達を
見ておきたかったが、こういう時に限って現れない。
そのまま下へ下へ降りる。
だんだんとダンジョンの形状が分かってきた。
ランダム生成の、その典型的なパターン。
ただ迷路のように入り組んでいる階層もあれば、
一定数の岐路で格子状に道が分かれている
パターンもある。
同じ階層に複数の階段があることもあり、
下に行くにつれてその傾向が強くなる。
それほどまでに中継地点を用意し、
帰還するチャンスを増やす
危険度の裏返しとも取れる。
とある階層。
今までのパターンになく、
折れ曲がるも岐路のない道が続く。
故に慎重になるのだが、何も出てこない。
何か、覚えのある感覚。
開けた空間に出る。
『ガシャン!』
背後の通路が強制的に閉じる。
そう。
『ケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタケタ』
モンスターハウスだ。




