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二つ目


宝箱。


「ラッキー!」

「待った」


盾の腕輪が入っていた時と違い、蓋が閉まっている。

「罠があるかもしれません」

「確カニ」


何か遠隔で確認できるもの。

隅に落ちている石を宝箱に投げる。


『カンッ』


思い切りのいい音だけ。

接触しての反応はなさそう。

あとは付近に、

スイッチかワイヤートラップ的な物がないか。

壁の松明を持ち、宝箱の周りを照らす。

壁、床、空中に何も無い。

あとは開けて確かめるのみ。


「桃子猫さんは下がっていてください」

「オケ」


若干腰が引けながら、宝箱の縁に手を取る。

オープン。


『ギィィィ』


蝶番が軋みながら口を開く。

爆発とかワープとか、

剥き出しの歯が出てくることもない。

中身は…腕輪。

すごくみたことがある。

腕輪を嵌めず持ち上げ、桃子猫の左腕に近づける。


「ワァオ」

「ダブった…」


盾の腕輪だった。


「私がつけ…ます?」

「ウーン…」


使用されずに腐るかもしれないので、

予備として保存しておいた方が妥当か?。


「二つ付けル」

「ほう」

「防御力アップ」


確かに、組手をした時よくフェイントをかまして、

盾の腕輪のパリぃを避けていた。

二段構えが出来ればそれに越したことはないが…。


「着けられます?」


右手には既に鉤爪が装備されている。


「出来ると思ウ」


一旦鉤爪を外し、

腕章を肘近くまで上げて盾の腕輪を通す。

ここまではできるだろう。

問題は鉤爪。

円形の下に上手く滑り込ませられれば…。


『ガチ』


嵌った。


「痛くないですか?」

「ウン」


ちゃんと広がるかどうか見てみたいが、

訓練場でないここはパーティ間では

発動してくれないだろう。


「イコ」

「ええ」


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