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地下ダンジョンと言えば


意識が覚醒する。

ログインした時と同じ感覚。


「ん…」「ン…」


同時に起きる。

大抵の場合、

眩しくて数秒は目が開けられないのだが、

今回はそれがない。

近辺がそもそも暗い。

等間隔に置かれた松明。

壁よ床も天井も、同じ材質の石で構成されている。

ピラミッドの中にいるみたいだ。

いや、墳墓なのだろう。


『ケタケタケタ』


顎をふるわせて笑うガイコツがあるのだから。


「フン!」


桃子猫が速攻鉤爪で粉砕した。


『ギャギャギャ!』


新しい白骨がまた笑いながら、

どこからともなく体を構築していく。

スケルトン。

一体、また一体。

ある意味で無垢の兵隊。

石室にはうってつけのホラーテイスト。


『ギギ!』


文字通りの拳骨が飛んでくる。


『バチュ!』


その間には当然、桃子猫が割り込む。


「桃子猫さん、耳栓」

「ン」


構えを解かせるのは悪いので私が耳に詰める。


「ハフン」


これで安心して弓を構えられる。


「火球」


弓の上部に矢じりをかざし、火の玉を固定する。

常、膝が笑っていたり

奥歯ガタガタ言わせている奴らに、引く。

発射。


「うっ」


目を焼く閃光と熱風。

事後の確認ができずに、数秒経つ。

目を開けると、そこには跡形もない。

あるとすれば、赤熱した地面。

既視感がある。

洞窟の火竜のそれ。

何発も撃たれたので、

しっかりと脳裏に焼き付いている。

だからこそ、

それと同じ高みに至っている確信がある。


「スゴい…」


弓一本でこうも変わるのか。

ドワーフが凄いのか、老木が凄いのか。

他にスケルトンは…居ない。


「探索、始めましょうか」

「ウン」

「ひとまず、上を目指しましょう」

「ナンデ?」

「下でボスが待ち構えていると思うので、

お宝を取り尽くすために」

「イイネ」


上下言っても、

階段を見つけなければ意味は無いのだが。

取り敢えず歩く。

石室は迷路のように、

細かく岐路や行き止まりがある。

大抵の行き止まりには何も無いが、低確率で…。


「あ」


宝箱。


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