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大口を開けるがワープする


街の門前。

二人揃って地図を広げる。


「ンー」


桃子猫は紙を両手で挟んで横から見ている。

方角的には北東方面。

焼肉をした辺りを通過し、

公営の畑とか川を越えた先にあるらしい。

歩きながら見比べよう。


「あ」


街から出るプレイヤーのほとんどが、

地図を持って北東へ。

アリの行列のように、行き先を示している。

大学入試の時に見たやつだ。


「桃子猫さん、あれ」

「ン?アー」


二人揃って地図をしまい、手を繋ぐ。


「行きましょう」

「ン」


アリの行列を辿り、

整列された本当の行列に辿り着く。

列の先には、大口を開けた岩山。


「最後尾はこちらになりまーす」


相変わらず受付が仕事をしている。

今度の列は断続的に、

一気に進んだかと思えば数分立ち止まる。


「長いですね」

「ン」

「じゃんけんぽん」

「ア」


チョキの必勝。


「ズルい」


チョキを両手のパーに差し替えて再開。

お互いと特性とフェイントを駆使し白熱する。

やっている間に列は消化される。

岩山の大口の奥には、石造りの壁が見えた。

ただの洞窟という訳ではないらしい。


「二名様のパーティでございますね?」

「はい」


先程から聞こえてきた文句に、即座に返答。


「こちらの石にお触れ下さい」

「ン」


机に置かれた水晶玉に触れる。

桃子猫はつま先立ちで届く距離。

判定的に心配なので、抱えて届かせる。


「準備はよろしいですね?」

「はい」

「ハイ」

「いってらっしゃいませー」


アトラクションか。


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