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躊躇してしまう相手


だからこそフェイントが刺さる。

盾の腕輪が先に発動さえしてしまえば、

武器をパリィされることは無い。

貰った。

盾を掴んで桃子猫の首にナイフを「ぶっ」

後方に仰け反る。

広がった盾のままぶつかってきた。


「ごっ」


再度殴打され、後ろに倒れ込む。

そして桃子猫が馬乗りに。


『ドク』


…。

何も起こらない。

桃子猫はまた後ろに飛び退いた。

一瞬、

心臓が破裂するのではないかという程跳ね上がった。

体が、死を錯覚したのだろうか。

それよりも気がかりなこと。


「桃子猫さんって、人を攻撃できないんですか?」

「エ!?いやー、できると…オモウ」

「じゃあなんで私には攻撃できないんですか?」

「ソレは…」


桃子猫は押し黙る。


「やっぱり…」

「チガウ!ホントに他の人なら攻撃デキル!」

「私だけ攻撃できないってことですか?」

「ア…う、ウン」

「なるほど」


本人が言うならそれ以上追求しない。

まあ私はリアルともガワが似通っているし、

攻撃しにくいのもわかる。

人間の桃子猫なら、

私もナイフを刺すのは躊躇するだろう。


「ならこちらも寸止めします」

「ウン」


やり方もわかったところで、

回転率を上げひたすら組手。

日が沈む頃には、五分五分の結果となった。



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