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紙一重で一糸まとわぬ


「ランさ〜ん」


お互い上気している。

抵抗しなければ、

あっという間にことが済んでしまう。


「う、うわぁー!」


最終手段で布団に包まる。

端も折りたたんで付け入る隙を与えない。


「ナニ〜?」


今日の桃子猫は、特に距離の詰め方が凄まじい。

それを許している自分も、どうかしている。

そもそも人と関わるような性格じゃなかったはず。

自分から人に触れるようなことは

決してしなかったはず。

それら全てが、桃子猫の前で揺らぐ。

自分の性格が分からなくなってくる。

美人にはやし立てられているから、

浮かれているのか?。

否定はできない。


「ズーン」


鋭角の何かが腰に刺さる。

顎だ。

次に上半身の体重がのしかかる。

閉鎖空間だからか、

ゲームの中の桃子猫に徐々に近づいている気がする。

今日これ以上の進展はまずい。

何がまずい?。

もっと気持ちを通わせた上でやるべきというか…。

十分に心が通いあっている?。

時間を置いて冷静に見つめる時間も必要なのでは…。

そうする時間は十分にあったが、

桃子猫を貶めることなど思いつきすらしなかった?。

だめだ。

桃子猫を否定する材料がない。

このまま行っていいのか?。

壊れたりしないか?。

そうだ、壊さないためにもやはり慎重に行こう。


「その…今日はもうやめときましょう、

お互いまだ知らないことも多いですし」


自分でも驚くほど月並みな言葉。


「ウン…ワカッタ」


納得できていないのが声色でわかる。

布団から少しだけ顔を出す。


「!」


桃子猫が服を着終えるところだった。

まさか脱いでいたとは。

あそこで受け入れたら、

本当にあっという間だっただろう。

少し背筋がゾクッとする。


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