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原因は作り込み


寝てる。

さすがに放置しすぎたか。

静かに行動しよう。


『ギュ』


服の裾を掴まれる。


「何で何もシナイノ?」


何でと言われましても。


「普通は何もしませんよ」

「アニメだったら触ってタ」

「確かにそうですが…アニメじゃないので」

「フーン」


湿った目で見られる。

何か代わりのものはないだろうか。

別の椅子を、先程まで座っていた椅子に近づける。

パソコンの前の椅子に座り、膝を叩く。


「…どうぞ」

「わァ」


桃子猫は駆けて椅子に座り、

ゆっくりと頭を膝に着けた。

「フフーン」


頭を捻ったりして、感触を楽しんでいる。

暫くはこれで我慢してもらおう。

別の惑星に着いた所だがすぐさまリセット。

今度からバグに徐々に条件を近づけていく。

ひとまず録画を確認。

そこそこの時間をかけ、

タレットの配置やグレードを近づける。

そしてロケット発射。

何も起こらない。

今度は日数を合わせて発射。


「お」


フリーズした。

どうやら日数が関係あるらしい。


「ん?」


視点は動かせないが、

ほんのちょっとずつ星が動いている。

フリーズはしていない?。

ロケットは障害なく飛び立てば、

視点が動かせるのが検証済み。

リセットは一旦待って、様子を見よう。

十五分待って、その間に撮った録画を倍速で見る。

やはりか。

周辺の惑星の自転、

公転までもが緻密にシミュレーションされている。

そこから察せられる硬直の原因。

残り時間的に賭けになるが、やるしかない。

リセットし、その場で土の塔を建てる。

そして例の日数まで来襲を防ぎ、

ロケットを塔の付近に建てる。

発射。

硬直しない。

結論はこう。

本来スポーン地点にあるはずの

防衛対象の座標がずれる。

ゲームの進行上、あるゆることを

防衛対象を起点として行うので、

ずれ込んだままゲームが進行する。

仕様上スポーン地点でしか

正しくロケットを発射できないのに、

それができてしまうので計算が合わず硬直する。

定かでは無いが、

現状の考察をもって社長のメールに提出する。

時刻は午後四時半。

ギリギリ間に合った。


「う」


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