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サプライズ精神


「フー」

「最初はどうなることかと思いましたが、

案外何とかなりましたね」

「マップがよければ、もっとマシ」

「それもそうですね…ん?」

『桃子猫から親しいフレンド申請が届きました』


本人からは何も言われていない。

まあ親しいし異論は無い。

承諾する。


「ンフフ」


桃子猫がほくそ笑みながら、手を引っ張る。

また別のゲームをするのだろうか。

駅構内の、結構端の方まで来た。


「目、瞑っテ」

「え?」

「イイから」

「は、はい」


目を瞑る。

桃子猫の手によって先導される。

目を瞑る意味は何なのだろうか。

桃子猫はサプライズ精神旺盛だし、その一環か。

何かが引っかかる。

歩いているうちに、

暖簾のような抵抗を身体が受けた。

瞼の裏の光の色が、変わった気がした。


「手、カシテ」

「はあ…」


手を捕まれ、指すような形を作らされ虚空を押す。

何かをウィンドウで承諾した?。

それが終わったのか、また歩き始める。

人の声も届いてこないほど静かだ。

遮音機能でもあるのだろうか。

またおもむろに止まる。


「ン」


また手を貸し、何かを承認する。

今回はやけに押している。

終わったのか、手を下ろす。

そして何度か味わった、意識が遠ざかる感覚。

どこかに転送される。

ゲームでもするつもりか?。



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