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第二段階


『おお!死んでしまうとは「火球」


即座に矢をつがえ、放つ。

閃光と爆音。


『え!?』

『うお!』


リザードマン達には初のお披露目だったので、

動揺させてしまったか。

桃子猫は無事。

ボスの方は、着弾点の顔を手で覆っており、

リアクションを取らせるくらいには

ダメージを与えたようだ。


『復活せよ!勇者たちよ!

よもやここまで戦えるとは、少々侮っていたようだ』

復活の途中で攻撃したせいか、

台詞がおかしなことになっている。


『ここは我の真の力で相手をしよう』


唐突に、

王スケルトンが大道芸の如く杖を飲み込み始める。


『ガタッ』


復活したてのスケルトン兵達が、

一斉に分解して地面に散らばる。

そして王スケルトンも。

一瞬だけ勝利を考えた。

だが一点に集まり始める骨共によりかき消された。

王スケルトンがいた場所に、骨の山が出来上がる。


『フハハハハハハ』


山の隙間から光が明滅する。


『巨人兵・骨』


山が盛り上がる。

増えたわけでも爆発した訳でもない。

一つの意思、意図を持って無造作が造作となり、

また人骨の形を成す。

上半身のみの、巨大なスケルトン。


『ここからが幕開けよ』


両腕が振りかぶり、下ろされる。

遊撃隊と分断された。

スケルトンの喉が明滅する。

何も発さず、ただその光が強くなる。

ブレスだ。

伝えようとしても、声を出す猶予、

あるいは余命も幾ばくもない。

威力が未知数だが、

八八一人で三人無傷という訳にはいかないだろう。

盾の陰から離れる。

MPカッスカスの私が倒れても、

戦況は何ら変わらないだろう。

ならば囮になる方がまだ役に立てる。

願わくば、弓には燃えずに残って貰いたい。

王スケルトンの首がこちらに向く。

やはりヘイトを稼いでいたようだ。

南無三。

閃光。

爆音。

目を開ける。

未だ石室。

何故?。


「無茶シチャッテ」


声がした方を見る。


「ソンナニあの子が大事?」


桃子猫だ。


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