おやすみなさい。
こんばんは、夜遅くにごめんね。
別に急用じゃないからさ
無視してくれてもいいよ。
ただなんだか
僕が不安なだけだから。
急にごめんね。
最近さ、
ゆっくり眠れてる?
いや、眠れてるならいいんだ。
そんなに気にしないで。
というのも奇妙な話なんだけどさ、
いつも夜になると君のことを思い出すんだ。
記憶の中の君は
隅に縮こまって
いつも、泣いているんだ。
それは、夢のようで
夢じゃなくて。
君の元に行かなきゃって
その夢を見るたびに思った。
だからこうやって
遂に耐えきれなくなって来ちゃったんだけど。
身勝手だよね。
僕もそう思う。
君が泣いてるとしても
僕は何もできやしないんだけどさ。
君だって、僕に何がわかるの?って感じだよね。
でも、もしも。
君が毎晩、
一人で静かに泣いてるのなら
僕は君のそばにいたい。
その涙の冷たさを
僕は君と分かち合いたい。
あのさ
最近、ゆっくり眠れてる?
ただ僕が不安なんだ。
身勝手なことは痛いほどわかってる。
不安を払拭するためにこんな夜遅く訪ねる僕を
身勝手と言わずになんと呼ぶんだろう。
どうして君は
毎晩泣いているの?
言いたくないなら言わなくても良いの。
言えないなら言えないままで良いの。
泣いてもいいの。
泣かなくてもいいの。
ねぇ、最近ゆっくり眠れてる?
よかったらさ、今晩は一緒に寝ない?
今晩だけでもいいから、寄り添わせてくれない?
嫌だったら良いんだ。
僕が不安なだけだから。
こんばんは、夜遅くにごめんね。
別に急用じゃないからさ
無視してくれてもいいよ。
最近さ、
ゆっくり眠れてる?
おやすみなさい、良い夢を。