カード集め、スリー!
「いつまで逃げればいいのよ!?」
「ああ!?んなこと知らん!」
二人は息切れをしそうなほど走る。
《逃げろ逃げろー》
《楽しそうwwww》
《がんばれーww》
どうしよー?
あ、そうだ。
「ねーねー」
「なんだー!?」
「カード化してみてもいいー?」
「出来るもんならやってくれー!」
よし、許可ももらったことだし。
「『アピア』!」
担がれながら光る玉に手を向ける。
すると、光る玉は止まった。
「止まった……?マジか」
「ホントに?」
それに伴い二人も止まる。
「あー……、つかれた」
「ゲームだからって疲れないわけじゃないんだから」
休憩をするように座り込む。
「おろして―」
未だに担がれている私。
「おっと、わりぃわりぃ。ほら」
「ありがとー」
よいしょ。
「それにしても……」
ネノお姉さんが光る玉を見ながら言う
「なんで追ってきたのかしら?」
「確かにな。カード化もしてないし」
わたしが止まった光る玉に近づくと玉はキラキラと輝く。
《お、止まったな》
《おつかれー》
《まだ担がれてる》
《かあいい》
《近づいてダイジョブか?》
《急に輝くな》
《きれいやな》
「なんだぁ?」
パッ、と眩しく光るとカードになっていた。
「カード化したわね……」
「いったい何だったんだ」
「さあ?」
「まあいいか。いちご、カードの詳細見な」
「はーい。『ディスクリプション』」
^^^^^
〈光玉〉アイテム
眩しい光を放ち、相手のカードを一つ使用できなくする。
^^^^^
「どう?」
「うん!いいと思う!早く対戦したいな!」
「そうね……最低でも45枚ないとだめなのよね……」
「今何枚持ってるんだ?」
「んーと、わかんない!」
「おいおい」
「リストっていえば使用できるカードを見れるわよ」
「『リスト』」
わあ!
「ええと、使用できるカードは……っと」
「何枚だった?」
「二十三枚!」
「あと二十二枚か……。ん?何でそんなにあるんだ?」
「えっとー、初心者用カードお徳パックだってー」
《カード化したな》
《どんなカードに成ったんだ?》
《対戦したそうだな》
《たしかに》
《お徳パックて》
《そいやそんなのあったな》
《みんなノータリンやな》
《ふしんせつう》
「後は買うか。今金どんぐらいだ?」
「十万!」
「そんだけありゃ二十二枚は余裕で買えるな」
「そーなの?」
「ああ。買いに行くぞ」
「はーい」
街に帰って店に入る。
「らっしゃっせー」
《居酒屋かな?》
《wwwwwww》
《居酒屋て》
「んで、何買うんだ?」
「んと、これとこれとこれとこれ」
「おう、いっぱい買え」
ちくたくちくたく!数分後。
「よし、買えたー」
「これで対戦できるな」
「対戦対戦!わくわく!」