カードの使い方、いち?
見に来てくれてありがとうございます。
手に乗ったカードのうらおもてを見ると、どちらもキラキラしている。
「なにこれ?どうすればいいの?」
《それがわからんのだなぁ》
《カードの使い方わかる?》
《いちごちゃんかわいい》
「カードの使い方?ってなーに?」
カード使うの?
《かわいいかよ》
《えっとなー》
《とりあえずカードチュートリアルって言ってみ》
《えちょ》
《ここらへん不親切だよなー》
「うん?わかったー、じゃあカードチュートリアル」
『カードチュートリアル開始』
「わわ!」
空気が震える。
周りを見ると闘技場のような場所。
「あれ、ここどこ?教会じゃなーい」
どこだろー?
《いつ見ても広いな》
《なぜこんなに広いのかわからん》
《ここどこ》
「ここはカード闘技場。チュートリアルか?嬢ちゃん」
「あ、おじさんだー」
ここ、カード闘技場っていうんだー。
《トリアルちっす》
《いつもの人》
《おじさんて》
「おじッ……んん!」
「ちゅーとりある?」
何するんだっけー?
《ここでカードの使い方教えてもらうんやで》
《おじさんwww》
《かあいい》
「そーだそーだ!おじさーん」
「な、なんだ?」
「カードの使い方教えてー」
「お、おう!まかせろ!」
《ちょろい》
《なんだかトリアルがかわいく見えてきたぞ?》
《気のせー気のせ―》
こめんとさん、楽しそー。
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「とりあえず、基本だな」
「きほん?」
「ああ、ほれっ」
おじさんが赤い石を投げてくる。
「わわっ!なにこれ?」
「宝石だ。嬢ちゃんにあげるぜ」
《赤い宝石かぁ》
《いちごだからかな?》
《関係ねぇだろ》
《果たしてそうかな?》
「くれるの?わーい!」
《かわいい》
《いちごちゃんかわいい》
《かあいい》
《皆ちょろいなそれにしてもかわいい》
《おまいう》
「で、それをカード化するんだ」
「カード化?」
「アピアって言ったらカード化できるぜ」
「『アピア』?わぁ」
持っていた宝石が宙を舞いカードになる。
《演出いいなぁ》
《最初はなぁ》
《え?》
《いや慣れてくるとな》
《感動は薄まるよねぇ》
「これがカード化だ」
宙を舞っていたカードが降りてくる。
カードには赤い宝石が。
「ほえー、すごーい」
《ほえーかあいい》
《かわいいかよ》
《かわいすぐる》
「それで次はそのカードを持ってディスクリプション、だ」
「ですくれぷしょん?」
《惜しい》
《惜しいな》
《あらら》
「違う。ディスクリプション、だ!」
「です、く?『ディスクリプション』!」
《がんばれー》
《おおー》
《言えたな》
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スピネル(尖晶石-せんしょうせき)
〈ルビー〉にも負けない輝きを放つ〈スピネル〉。長い間〈ルビー〉や〈サファイア〉との区別がついておらず、同じ〈コランダム〉として流通していた。今では別の主成分をもつ宝石とわかっており、肉眼で見分けるのは困難。
属性〈好奇心〉
効果 :npcに対し好感度アップ。精神力アップ。
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「むむ?」