いちじく
ゴーレムによるモンテカルロ法、
失策は存在しないという俯瞰的観点、
いざ
いちじくの葉をまといて
情歌
情詩
吠ゆるらむ、
アスファルト上の仏陀が、おまへ、
濁色のきよらな空に
青海波、燃えあがる
水音の火柱、
さよかビタァティストなる
おまへのビタミン・シィを
犬歯にて剥ぎ取り朦朧、
キまりすぎの堕天使よ
互いのいちじくの葉を
第六の指にて、ぬかの触角にて
破壊しないか、あらたに壊れた
シャアマンによるロジック・ボムが
脳内フロォラにて、騒めき
煮えたぎるさま
いとをかし、
わたくしは
ハイデガー的に云うなら頽落した存在、
いちじくの葉と、はだかの魂の
はざまにて
燃ゆる水のごと
幾千年
Polarisの真裏
さまようらむ。
了。