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星に願いを  作者: 広大
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嫁さんの部屋?

「なぁ俺は腹が減ったら飯を食うけど嫁さんは飯とか食わんの?」


 目の前に浮いてる馬を見ながら聞いてみる。


「普通の天使ならば穢れを払わなければ無理だが私は黒翼を持つ天使冥界との繋がりを持つ身、繋がりどころか冥界から這い出る者を言霊で縛れる存在でもある穢れなど逆に取り込んで力に変えられる、私には天・地・冥、ありとあらゆるモノから力を取り込めるから食事も出来ますよ嗜好品を楽しむ意味でも美味しい物は大好きです。」


『うわぁースッゴイ笑顔だ』とか思いながら。

「ウーンどうすっかな、奴隷商どももまだまだ目を覚まさないだろうし俺の宇宙船いえに移動して嫁さんとの新居の確認と飯って事でどうだい?それと親父をどうすっかだな。」


「は?新居??」

「あれ?新妻さんは俺の事根無し草とか思ってたりする?さっき目を覚ました時何処に居たか覚えてる?俺にはちゃんとした拠点となる宇宙船いえが在るので嫁さんを連れて帰り見せびらかして自慢・・・ゴホン!説明をしたいと思ってね。」


「そ、そうか・・・あの狭苦しい寝台以外何もない部屋か・・・それでも拠点としての務めは果たせるか・・・。」

 何気に勘違いして涙を拭ってる嫁さんに呆れ気味に。


「じゃぁ行こうか飛ぶよ。」

「チョッ・・・。」


 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


 俺は宇宙船ふねの自分の部屋に来てから嫁さんに説明を始めた。

「ここは俺の部屋だが嫁さんの部屋は隣に用意してあるから行こうか。」


「エ?他にも部屋??ここは安宿か労働者用の集合住宅じゃないのか?」


「まぁまぁ、見ればわかるって。」

 そう言いながら扉を開くと移動マットが浮遊しているのでそれを躱して向かいの扉を開けた。

「ここが君の部屋だよ、こっちに来て見てごらん。」


 そう言うと嫁さんが中を覗いて固まってしまい・・・中を覗いた自分も固まった・・・


 何とか再起動を果たして慌ててダイソン君を念話で呼び出した瞬間茫然としてる嫁さんの前におかしな器が現れそこから変な衣装を纏って煙と一緒に出てきながら。

「呼ばれて飛び出てジャジャ・・・」

「マテマテマテ!遊ぶんじゃない!何をしようとしているんだおのれは!俺の嫁さんにチョッカイ出すんじゃ無い!余計な事も吹き込んじゃいかん!」

「チェーッ、つまんねぇーの。」


 世界最高峰の頭脳がこれか・・・そう思って居ると何やら足元の器を嫁さんに差し出し。

「姫様これを・・・魔法のランプに御座います。」

「は?エ?何?」

「あー嫁さん嫁さん、驚いているところ悪いが貰ってやってくれタダのランプだろうけど気が済むだろうし、そのアホみたいな格好してる奴がこの船の管理者でダイソン君だ、言い忘れてたがここは宇宙船の中だ最上階に行けば外が見られる。」


 俺がそう言うと嫁さんが挨拶しながらおずおずとランプを受け取った途端に。


「有りがたき幸せに御座います、これよりこのダイソン!姫様に一生の忠義を・・・」

「遊ぶのはもう良いから、この嫁さんの部屋の状況を説明しろ・・・ってか俺の嫁さんを奥様呼びをしないで姫様呼びはこれが原因か?そういやぁユーリオンも姫様って言ってたな・・・。」


「なぁ婿殿、ここは宇宙船と言っていたが本当か?なれば我の目の前に有るこの景色は何だ?全て作り物なのか?」

「チョッと待っててくれ、まぁどうせこの部屋全部嫁さんの物だから見学がてら少し見て来たら良い、俺はダイソンこいつと話が有る。」

「これ全てが我の物とは・・・分かった少々時間を潰して来よう。」


 嫁さんが飛び立つのを見送ってからダイソン君に聞く。

「で?何で部屋って言ったはずなのに全階層ぶち抜きで城が建ってるんだ?それも二つ・・・」

「姫様には旦那様のルーツを知って頂こうかと、こちらの世界には『和』のテイストが足りないと思われます。」

「本当か?お前あの星の近くでゴミ回収しててどうせユーリオンとか星に行かせて面白くなったんじゃないのか?」

「・・・・・・・・・・・」


「図星かよ・・・何でも良いけど度を越さないように、それじゃぁ今回の遊びのコンセプトを聞かせて貰おうか。」


 そう言い終わるとダイソン君に一瞬で服を着替えさせられ会議室に飛ばされたので黙って椅子に座り。

「何でも良いから始めてくれ。」


 巨大スクリーンに図面らしき物が映し出されてスーツ姿のダイソン君が現れて話し出した。

「今回のプロジェクトにおいて難航したのは賢者の石の情報と、かの星に残っていた資料のすり合わせで御座いました、まず見て頂きたいのは外延部の再現ですがお堀の形状などの資料が中々集まらず・・・」


「コラ!誰がそんな事聞いてる、ってかその映してる訳分らん図面は何だ?」


「これはお城の基礎となる石垣の一つ一つの形状や重さまでを調査して図面に起こしまして完全なる再現に尽力・・・」


「どこまで遊ぶ気だ?どうして二つの城を建てたのかと聞いている、それも白と黒まぁ何と無くわかるんだが一応聞いておこう。」


「でしょうね、姫様の天使というのは色で表せば白、そして翼は黒ですのでそのまま二つの城を建てさせて頂きました。」


「だけどよぉ岡山城はそのままだろうけど、姫路城は何で屋根瓦が青いんだ?」


「それはモチロン姫と名が付いた城と言えば若者が大好きあん〇つひ・・・」

「待て!それ以上は待て!イロイロとマズイ!」

「は?何故です?」

「諸々から苦情が来ては叶わん!だから待て!この話は無しにしよう。」


「何故『あんさつ姫』がマズイのか理解しかねますが・・・」

「へ?暗殺姫って何だ?」

「だって姫様のお仕事は死神として誰にも気付かれず命を刈り取るのが本業でしょう?」


 ・・・ダイソン君がニヤニヤしながら言った答えが真っ当過ぎて何も言えないので悔しいが話題を変える。


「じゃ、じゃあそこまで凝ってるんだから城としての使い道も違うんだろう?」


 そう切り出すとダイソン君がスーツだけでなく眼鏡まで掛けて準備しだし・・・


「では説明させて頂きます、こちらの白を基調とした御城なのですがコンセプト上の名前を白姫城(仮)とさせていただき対になる方を黒姫城(仮)とさせていただます・・・」

「コラコラ!もうそのプレゼン風のネタ良いから、普通に会話しろよ俺にはこの後やらなきゃいけない大事な用が有るんだよ。」


「わかりましたよ、まぁこっちも飽きて来たところだし丁度いい。」


『飽きたんならやめろよ』と思いながら疑問を口にする。

「あの黒い城にわざわざ天候装置まで使って黒雲に大雨って何の意味が有るんだ?側に山を造ってまで大雨降らせて・・・演出か?」


「ああ、あれは黒姫城(仮)の名前を使いたいから何処からも苦情が来ないようにかの星の伝承など精査した結果ですよ。」


「・・・ホント遊びに手を抜かないなぁ。」

「拘りと美学ですよ。」


「あぁ、うん・・・わかったわかった、で?城の中も元の城と同じなのか?」

「全く別物です、完コピしちゃうと『起源や元祖はうちだ』とか言い出す輩やコピペはどうのと言い出すアホが居ますしねぇ。」


「ねぇよ、ってか俺の宇宙船ふねに誰が乗り込んで来て文句言うんだよ、遊び過ぎだろ!まぁー良い中がどうなってるか説明しろ。」

「白姫城は殿と姫様がキャッキャウフフと楽しく暮らせるように娯楽施設満載仕様で、黒姫城は姫様の御仕事が楽に出来るように考案した施設が満載です。」


 ああ、嫁さんを姫様って言い出したから嫌な予感はしてたが・・・殿ときたか・・・。

「俺を殿様呼びするのも仕様か?」

「御意!」

「・・・・・・」


「ところで俺の嫁さんの仕事の手伝い仕様ってなんだ?」

「説明なら実際見て頂いた方が・・・姫様も黒姫城を見学してテンションMAXになってるようですし。」


「・・・取り合えず行くか・・・」


 そう言って俺は嫁さんの居る所へ飛んだ。

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