Lv.3
どうも!Genshoです。二日連続での同一作品の投稿は久しぶりです。これからも他作品共々ご愛護願います。感想、ブクマ、評価もお願いします。
俺ーーー真田樹は、22歳の高卒ニートだが、
今俺たちはとある町を目指して歩いている。
その街とは銀座でも渋谷でも秋葉原でもなく、
<始まりの街>だそうだ・・・・・・
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「この人生ゲームからは逃れられない:ログアウト不可能」
この十数文字のメッセージが、見るからにおかしいこの惨劇を引き起こした。
意図は掴みかねるが、
言いたいことはそのまんまだろう。
『ログアウトができないよ・・・・・・ってか』
『ペルさん、どうするんですか?このままじゃ何もできずに死んじゃいますよ?』
少し焦ったように俺に尋ねるパーラ。
フォルトに至ってはもう放心状態だ。目が死んでいる。
『とりあえず、みんなの出方を待って、じっとしていよう。
目立つのはハイリスクだ』
『うん・・・・・・』
『そういや、お前らはVRMMO初めてだっけか』
『はい。姉はRPGはやってるんですけど、VRMMOは初めてらしくて・・・・・・』
『フゥン。まぁ、しゃぁないか・・・・・・』
『ペルさん?何か案があるんですか?』
疑い深く尋ねてくるパーラ。
『何もないよ。少なくとも今はね・・・・・・』
『なんですかそれ?いつになったら出てくるんですか?』
『さぁ?分かんね』
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そうしてたどり着いた始まりの街だが、
まぁ、荒れに荒れていた。
路地は人で埋まり、
壊れるはずのない建物に手を出すユーザー。
狂気の沙汰に泣け叫ぶ少年 (デフォルメキャラだが)
フォルトと同じような顔で佇む女性 (のキャラ)。
『ひっ』
同じような顔をして怯えるフォルト(本家)
『これはひどいな・・・・・・』
『どうするんですかペルさん!怖いよぉ・・・・・・』
『ふむ・・・・・・』
俺はとっさの思いつきながら一個考えた。
『おい、パーラ、フォルト』
『はい・・・・・・』
『・・・・・・』
死んどるな・・・・・・
『ホテル行くぞ』
『・・・・・・はぁ!?』
『・・・・・・え?』
<><><>
『なんだぁ!ホテルってNPC宿屋じゃん!
もうびっくりさせないでよ!』
あの後、俺の「ホテル行くぞ」発言をどう捉えたのか、
パーラのガキが、喚き泣き叫び拒否して俺のこと殴りやがった・・・・・・
全く、変な手間かけさせやがって
『いや、お前が勝手な勘違いしただけだ。この淫乱娘』
『は!?ちょ、え!?』
『・・・・・・パーラはエッチ。
・・・・・・胸ないくせに』
『ちょっ、フォルト、え?はぁぁぁぁぁぁぁ!?』
くっ、くくくくくくく・・・・・・
笑えねぇ・・・・・・
発端が俺なのがもっと笑えねぇ・・・・・・
『おい、お前ら痴話喧嘩は大概にしろよ。
・・・・・・作戦会議だ』
<><><>
『団?』
『ああ。俺たちで団を組む。
わかりやすく言うと、RPGゲームのギルドだな』
『え、私はそれでいいですけど、こんな少人数でチームなんて組めるんですか?』
『さぁ?俺説明書も何も読めずにこのゲームログインしちゃったし?
の上に生還者だからっていろいろシステムメニュー機能使えねぇし?』
『ああ・・・・・・完璧に拗ねてますね・・・・・・』
『・・・・・・ペル?・・・・・・後何人かメンバーを募ったら?』
『あ!フォルトそれ妙案!どうですか?ペルさん!』
『・・・・・・俺は別に構わないが、募集つったってどうすんだ?』
するとフォルトは地図を取り出す。
『・・・・・・ここ、始まりの街の入り口に、大きな掲示板がある。
・・・・・・そこで呼びかければ、何人か来る』
『・・・・・・ふむ。確かにいい案だな。しかし、編成はどうすんだ?
あぁ、聞いてなかったがお前らって職業なんなんだ?』
俺はこの世界で唯一の生還者とか言う全くありがたくない職業についているが、
よーく思い出して見なくても二人の職業を聞いてない。
『えっへん!私は名誉ある冒険者です!』
『・・・・・・レア度E。ありふれてる職業』
『え?今バカにした?ねぇ!ちょっとフォルト!』
『・・・・・・私は探索者。
・・・・・・レア度はA。物語風に言うと名脇役よ』
『ふ〜ん・・・・・・なぁ、聞くまでもないんだが、俺のレア度は?』
聞きたくはなかったが、どんな結果でも受け止め・・・・・・
『・・・・・・愚問ね、SSSよ』
ああ・・・・・・
『・・・・・・デスヨネー』
<><><>
『んで?お前らの職業は聞けたのだが、肝心な求む職業が聞けてないぞ?』
『ペルさんなにか知らないんですか?VRMMOの編成みたいなの・・・・・・』
『いや、俺も探索系のゲームは初めてだからさぁ、しかも職業何があるかわかんないし・・・・・・』
『・・・・・・それだったらシステムメニューに載ってるわよ。
・・・・・・職業一覧みたいなやつ』
『おお!まじか!』
フォルトぉぉぉぉお前は神かぁ
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それから小一時間話し合い、
攻撃役の勇者や、遠距離攻撃や、回復のできる魔術師、
防御役の守護者、RPGなら疎まれ役の盗賊、
鑑定家、そして、平民などが候補に出た。
結果から言って、最終的に残ったのは魔術師、鑑定家、平民だ。
理由としては、攻撃は冒険者であるパーラが受け持ちできるため、
補助役として魔術師をあげたのと、
勇者は英雄と並ぶSSランクのレア度で、リターンが大きい文リスクも高く、
SSSの俺がいるので大丈夫だろうとのことだ。
そして、探索に必要業として、鑑定家を、
最後に平民だが、レア度はS。のくせして、一番人数が多い。
なんで平民が、と思うだろうが、このゲームの平民、どうやら特殊らしい。
まぁ、俺もフォルトに言われるまで知らなかったのだがな。
一般的な平民のイメージは、何もできない、ただの人間達だ。
しかしこのゲーム、どうやら平民は、平民であって平民ではない。
砕いて説明すると、平民が勇者になれるんだ。
もっと言うと、サバイバーももう一人現れるかもしれない。
これがどう言うことかと言うと、平民であるユーザーが、
現実世界と同様に、将来の夢を持つ。
そのあとは確率の問題だが、職業が進化できる。
もちろん平民であり続けることも可能だ。
と言う根拠と勘に基づく結果を掲示板に張り出した翌朝のことだ。
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『おい!パーラ!』
『ふにゃぁ・・・・・・なんでしゅか???』
『かわいい・・・・・・じゃなくて!
これはなんだ!』
俺らの止まってる宿屋の前には、
『おい!生還者!俺を団に入れてくれ!』
『いや!私よ!』
・・・・・・パーラ曰く、
『・・・・・・なんですかこれ』
『・・・・・・知るか』
優秀な後輩よ、俺をいじる目的で我が小説達を読まないでwww