Lv.2
どうも!Genshoです。テストも終わり、久々の更新です。
俺ーーー真田樹は、22歳の高卒ニートだが、
今俺たちは固まって人混みの中を動こうとしない。
その理由は、今俺の眼前に広がる光景にある。
この次元上に約一万人の人間が存在すると思うのだが、
何がすごいかって俺ら三人以外はみんな混乱しているからだ。
そりゃまぁ、楽しみにしてたゲームにログインしたらこんなメッセージが出るなんて重わねぇよな
「この人生ゲームからは逃れられない:ログアウト不可能」
はぁ・・・・・・
『・・・・・・ナンジャコリャ』
<><><>
時は遡る。
今俺は夜が明けそうな空になるのを願いつつ美少女ふたりと談笑している。
片方はパーラ。水色の髪をたなびかせ、その双眸は紅く光る。
そしてパーラの後ろで怯えながらいるのが、
パーラの実姉で、極度の引きこもり&ゲーム廃人である、フォルトだ。
紅の双眸は妹と同じだが、髪の色は緑色で、ロングではなくボブカットにしている。
さらに、いちばんの違いはその豊かな胸だ。
服の上からでもわかるような豊かな二つの膨らみが俺の視線をコントロールする。
しっかし、パーラときたら・・・・・・
『バシッ!!』
『うぉっ痛っ!?』
『ペルヘケルさん、今失礼なこと考えていましたよね?』
『いやっ!全然!パーラは貧乳とか、全然思ってない!!!』
あ、しくった・・・・・・
『・・・・・・ププッ。パーラは貧乳』
『ちょっとお姉ちゃん!?
ウワァァぁぁあああんん!!!!!!』
はぁ・・・・・・・
『なんてこった・・・・・・』
<><><>
そんなやり取りもあり、お互いの情報を共有したところで、
俺らは日が登るまでに少しで歩くことにした。
『とは言っても、ここら辺一帯はジャングルだからな〜
道に迷って死んだら元も子もないし』
『え?地図があるじゃないですか?』
『ん?地図?何そりゃ???』
『・・・・・・最初から持ち物に入ってた。
ペルはバカ?』
うっ・・・・・・あまり頭は良くない・・・・・・
そして持ち物は盲点だった。全く気にも留めなかったからな・・・・・・
俺は今までのMMOと同じ動作で持ち物BOXを開く。
『・・・・・・』
フゥム。動かぬ・・・・・・
『・・・・・・ペル、何やってるの?
・・・・・・気でも狂った???』
『お前は初対面の人間にも毒舌だなぁ!?』
従来の動きはこのゲームには採用してないというのか?
くそっ、ダウンロードする前に説明よんどけばよかったぜ・・・・・・
『あの、パーラさん。BOXの開き方をご教授願えませんでしょうか・・・・・・?』
すると彼女は、満面の笑顔で
『さっき失礼なこと言ったからだーめっ』
<><><>
さっきのくだりから何も進展がなかったので、諦めてメニューのヘルプから操作方法を見ることにした。
というか最初からそうすればよかったのではないか、という疑問はすぐに捨て去った。
BOXを見てみると、確かに<地図>なるアイコンが見受けられた。
すぐさまそれを取り出して実体化する。
すると俺の両手に一枚の紙切れが乗ったのだが、問題はその文面だ
「サバイバルに、地図など不要であろう」
『・・・・・・なんだよそれ・・・・・・』
<><><>
結局フォルト・パーラ姉妹に頼ってジャングルを抜け出した。
俺らが抜けた方角が一番街に近い出口だったようだが、
そこはひらけた平原だった。
街に近い、というのは嘘でもなさそうで、
地平線をよーく凝らして見て見ると、
遠く彼方に小さな建物の集まりがかすかに見える。
『あぁ、ペルヘケルさん、もうすぐで正式スタート時刻ですよ?』
『お、まじか。これで俺らもログアウトできんな』
『そうですね。まぁ、ログアウトしないで、ここに止まりますが』
『ハハッ、そりゃそうだな』
ーーーそしてその時を迎える・・・・・・
『57.58,59・・・・・・60』
『・・・・・・時間だね』
フォルトがポツリと呟く。
『ああ・・・・・・』
確かにポツリポツリと人影も見えてきてる。
『ねぇ・・・・・・ペル・・・・・・』
『あ?珍しいな、フォルトが話題を作るって』
『・・・・・・なんか、みんなおかしくない・・・・・・?』
「は?んなわけ・・・・・・」と言いかけたが、
『ほんとだ・・・・・・』
パーラが一足早かった。
『みんな奇声をあげたり、落ち込んんでたり???』
『ヴヴヴヴヴ!!!!!』
『『『!!!!!』』』
システムメニューのメッセージ受信音だ。
こんな時に来ると厄介だな・・・・・・
『っ!ペルさん!これ!!!』
パーラが何か焦ったようで俺を呼ぶ。
焦っているのは見る限りフォルトも同じだった。
<><><>
「この人生ゲームからは逃れられない:ログアウト不可能」
『・・・・・・ナンジャコリャ』
ダンスの練習うううううう