表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

短編集

空を掴む

作者: 月宮 柊

澄みきった青空をのんびり、堂々と漂う白い雲。


その白さが目に眩しくて私は目を細める、私にはない白さが羨ましい。


私はその白さが欲しい


空を眺めていると手を伸ばせば届きそうな錯覚をおこしてしまってすっと手を差しのべる。


その手は空をつかむことはできなくて行き場をなくしてしまうのだ。


嗚呼、なんと虚しいことか。

嗚呼、なんて綺麗なんだろうか。

嗚呼、どうしてこんなにも近くて遠いのか。


手の届かないものほど欲しくなるのは人間の昔ながらの性質なのか。


きっと私の手は永遠に空には届かないだろう。


でも、それでいいと私は思っている。


だって、空は、雲は、星は、月は、手に届かないからこんなにも美しい。


それでもまた私は諦めてはいないようで再び青空に手を伸ばしている。


「届けばいい、届かなくてもいい」


そんな私を空が、雲が、笑った気がした。



初心にかえってみました。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 私は「非日常 アシストランス」を書いている厨二作家です。10ポイント入れました。 これからも頑張って下さい。
2016/10/21 23:00 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ