いざ魔窟へ?
泊めて貰った以上、姫様を連れて行来たくないとは言えず、二人で魔窟にいくことなった…
筈だった。
「なんだ、この人数は!」
「えっ、侍女と護衛の100人だけだよ?」
彼女は、魔窟に遠足に行くと思っていたようだ。
勿論彼女の事は俺だけで守りきれるので、全員メンバーから外して貰った。
「ところで、魔窟って何?」
やはり、理解して無かった。
魔物が沢山いる所だと教えると、彼女はダッシュで部屋に戻り、全身鉛装備で摺り足で帰って来た。
「もう大丈夫!」
とても、心配になって来た。
どうにか、彼女をまともな装備にして、二人で魔窟に向かって歩き始めた。
「ねぇねぇ、グローさんって何で冒険者になったの」
「悪習のせいだ」
…
「グローさんしっぽフサフサ!」
「…あぁ」
…
そうこうしているうちに暗くなって来た。
なので、何処か泊まれる所を探すと、馬小屋しか無かったので、そこで寝る事になった。
「ベッドは何処かしら?」
俺は乾いた藁の上に寝転がった。
そして、そのまま夢の世界へ埋もれていった。
夢の中で俺は1人で森にいた。
そして、何処かに向かって歩き始めた。
その時、魔物が襲って来た。
魔物は容赦無く、噛みついたり引っ掻いたり、しっぽを触ったり、抱いたりしてきた。
…抱いたり?
起きてみると、隣で寝ているクリームが無意識で俺のしっぽを抱いてた。
バシャン
「ヒャー こんな起こし方無いよ」
ずぶ濡れのクリームを無視して、俺は準備を始めた。
何かギャグになってきてる気がするww
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