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――ジョンファの話


私たちの東京での生活は、彼ら日本人奴隷抜きでは成り立たないくらい、恩恵を受けています。


彼らの存在は、私たち韓国人がここ日本で、リッチにゴージャスに生活するための、欠かせないインフラストラクチャーになっているんです。


私たちの社員寮は、もともと東京有数の高級ホテルを買い取ってそのまま使っているのですが、そこにも住み込みの日本人奴隷が百人くらいいます。


私たち韓国人社員は、高級な元客室を使っていますが、奴隷はもちろんそんないい部屋は使えません。ボイラー室の余白や、駐車場の片隅に急造された奴隷部屋・奴隷小屋で寝起きします。


平日、朝の出社前、私たちは食堂で朝食を摂りますが、客室からのエレベータと食堂の間のホールは、奴隷たちの「お靴を磨かせて下さい」の大合唱です。


彼らは床に土下座して、「お早う御座います。御靴を磨かせて下さい。今日もしっかり御奉公させて頂きます」と口々に叫んでいます。

そうやって朝のご挨拶をして、私たちをお出迎えするんです。

広い元ホテルのホールの床に、ずらりと倭奴が並んで土下座している様は壮観です。


倭奴たちは倭奴たちで、必死です。

私たち東倭会社社員のお靴を、決まったノルマ分だけ磨かせて頂かないと、その日の業務が始められないからです。

気前よく靴を磨かせてやる社員もいますが、面倒臭がって靴に触れさせない社員もいます。

つまり、態度が良くて、土下座でのお願いの仕方に可愛げがあって私たちの気に入る朝のご挨拶が出来た者だけが、お靴磨き奉仕にありつける、って訳です。

お靴を磨かせて頂けるってことです。


お靴磨き奉仕にありつけた奴隷は、終わった後、足許に土下座し直ります。

私たち韓国人は、スマホのアプリや、靴底認証システムで、倭奴の首輪や頭蓋骨に埋め込まれているICチップに信号を送るんです。

そうすると、彼らは晴れてその日いちにちの奴隷業務をスタートさせることが出来ます。


一方、ご挨拶に元気が無くて、お靴磨きの許可が出ないとサイアクです。

朝ごはんを食べている私たちのテーブルに這って来て、「お食事中すみませんがお靴を磨かせて下さい」って個別にお願いするか、それでもダメなら、エントランスに移動して、出社前の社員を捕まえる必要があります。

捕まえる、というか、土下座して、それこそ靴に『齧り付く』みたいな感じです(笑い)


さらにそれでもダメだったら、近くにある男子寮に移動したり、韓国人学校の通学路に行って通学前の学生にお願いしたりするんです。


けど、そっちはそっちで、元からいる奴隷がいるんで、大概、ダメなんですけどね。


そうなったら、その日彼はエサにもありつけず休憩もできず、韓国租界をお靴磨きを求めて彷徨い続けることになります。

仲間の日本人奴隷にも嘲笑されたり、いじめられたりしちゃいます。


まぁ、そういうのは超レアな出来損ないだけですね。


だいたいの倭奴は、ちゃんと寮で朝のご挨拶をクリアして、いちにちの業務に入ることが出来ます。


屋内外の掃除清掃、ゴミ収集、衣服や寝具のクリーニング、、。

私たちが使用するいろいろな物資の輸送業務、ハイヤーの運転手やタクシー、道路工事、ガードマン、小売や飲食店のレジ、、、。

とにかく、ありとあらゆる単純労働・5K労働(キツい・汚い・危険・厳しい・臭い)は彼らの仕事です。


お陰で私たちが暮らす寮も、会社が入っているビルも、周りの道路も、韓国人専用スペースは、どこもいつでもピカピカで、整理整頓が行き届いています。



◆◆◆ ◆◆◆

倭奴にはこんな仕事もあります。

ちょっと『特殊』なお仕事です。


これのお陰で、私は東京に来てから風邪を引いたことがありません。


究極の体調管理です。


体[カラダ]の、私たち韓国人の身体からの、『お便り』を、彼らに読ませるわけです。


お便り、、、そうです。『便』です。


私たちは、『検便クン』ってかわいく呼んでますけど、ちょっと汚い話なので注意して下さい。


◆◆◆

大きいほう(大便)を使うか、小さいほう(小便)を使うかは、人それぞれです。


私は小さいほうを使ってます。


基本的に毎朝、です。


ほんとは大便を使ったほうがいいのですが―大きいほうを使ってる子もいっぱいいます―、私は前の日の夜、寝る前に完全排尿するタチなので、小でもいろんな数値がちゃんと出るんです。

『擬陽性が少ない』だったかな? 前に聞いたんですけど、忘れちゃいました。


朝の『一番搾り』を、少量、使い捨ての紙コップに入れて、部屋のトイレの脇に置いておきます。

臭うと嫌なので、私は、トイレットペーパーを二つ折りにして、紙コップの口に被せてフタしておきます。


私が出社のために部屋を出て、Don't disturbが解除されると、すぐにハウスキーピングの倭奴が入ってきます。

『検便クン』はハウスキーピングの倭奴とは別です。


専門職です(笑)


『検便クン』の仕事は、倭奴の仕事の中にもいろんなランクがあって、おそらく最下層だと思います。

専門知識の必要な、大事な仕事なのに、ちょっとかわいそうな気もしますが、『検便クン』が私たちのベッドや枕を触るなんてありえないので、まぁ、仕方ないですね。

『検便クン』はベッド・ルームはもちろん、トイレまでしか立ち入ることが出来ないことになっています。


それを持って帰ったら、彼は専用の機械を使って、いろんなことを調べます。

それからすぐにデータベースにインプットします。


肝臓や腎臓の健全度、糖尿値はもちろん、まいにち録っていれば食べ物・飲み物の栄養の偏りや、ホルモンバランスだって分かるんです。

すごく些細なバイオリズムも出てきて、風邪の予防にもなります。

生理の兆候が把握できるのもgoodです。

癌検査にもなるんですよ。


とにかく毎日録るのがいいんです。

結果は、『検便クン』が入れたデータを、スマホでリアルタイムに見ることができます。


まだ一度も無いですけど、もし何か異常があったら、かかりつけのお医者さん―もちろん韓国人の医者ですよ―に連絡されて、お知らせメールが飛んでくる、っていうサービスもあります。


どんなことにも手間隙かけて仕事をする、っていうのが日本人のいいところですから。その『美徳』を有効利用してあげない手はないですよね(笑い)。


◆◆◆

――検便係4号 ケンイチ【40歳♂・四谷・高麗ドーミィ所属】の話


私奴(ワタクシメ)が17階のジョンファ様の部屋の前に立つとき、毎日新鮮なドキドキが胸を襲います。

まるで乙女のようにドキドキしながら、両手を鼓動高鳴る胸の前で組み合わせて、相方のハウスキーピング係―カオリ【39歳♀】―の合図を待ちます。


カオリは、子供が二人いるお母さん倭奴らしく、世慣れた様子で、部屋の中から廊下に立つ私奴に向かって、満面の笑みを浮かべてokマークで合図します。

カオリは、私奴がジョンファ様の大ファンであることを、熱烈な崇拝者であることを、よく知っているのです。


待望の『今日もあるよ』のカオリの合図で、私奴は鼻血が出そうになる興奮を伴って、ジョンファ様の、神聖な御部屋―主はもちろんご出社されて御不在です―に足を踏み入れます。


そしてトイレに急行します。『御便様』を求めて。


それは、白く美しいセラミック製の便器の傍らに、少し離れて、ちょこんと可愛らしく鎮座していらっしゃいます。

白い無地の紙コップ。

便器と紙コップが並んでいる様は、私奴にとって、美しすぎて、ギリシャ神話の母神と娘神―便器が母で紙コップが娘―のように見えなくもありません。


隣の部屋ではカオリが部屋の掃除を始めたらしく、音が聞こえてきます。

私奴は静かに精神を統一し、トイレの間口で便器に向かってまず土下座叩頭します。入室の『失礼します』のご挨拶のつもりです。

本当は便器の首筋に接吻したいのですが、それはしてはいけない決まりになっています―主が不在でも、そこは神聖な『御部屋』なのです。自らの欲求を満たすだけで、主様の御為にならない行動は、厳に慎まなければなりません。


私奴は便器に対する土下座から顔を上げて、もう一度紙コップに向き直ります。


紙コップの上には、主様―神―の手で、トイレットペーパーが被せられています。


それは神の行為そのものです。

天上の神の、下界に住む者に対する、慈悲―せめて、少しでも新鮮な聖水を下賜してやろう、という、愛の大御心―


私奴は跪いたまま、紙コップを両手でそっと捧げ持ちます。

歓喜の瞬間。

そこに『温もり』を求めます。

紙コップは無機質で、神の体温は(時間の経過で)さすがに失われてはいても、そこには、海のように広大無辺の神の愛が込められていて、それが両手から伝わってきます。


神様、私奴は世界一幸せな倭奴です。。。あぁ、愛の海で、溺れる。。。。


◆◆◆ ◆◆◆

――ジョンファの話・蛇足


私たちの尿が、彼らに『聖水』と呼ばれて、崇拝の対象になっているとは、聞いたことがあります(笑)。

私にとっての『それ』はあくまで不浄の排泄物ですが、彼らにとっては『神から下賜された神聖物』だなんて、なんだか不思議ですよね。


だって彼らは、『検便クン』は、私たちの姿を直接目で見ることが出来ないのですから。

それだけ身分が離れています。


彼らは、目で見るどころか、私たちと同じ空間にいること、私たちの目で見える範囲にいることさえも、禁止されているのです。

だって、汚いじゃないですか(笑)


だから『そんなもの』でも神聖になっちゃうんでしょう。不思議なことです。


いいことなのか、悪いことなのかは、分かりません。ただ「不思議だ」と思うだけです。。。


―もし『検便クン』が、倭奴ではなく、韓国人の平民階級の低所得労働者だとしたら?


たとえ平民でも、韓国人の同胞に、そんな仕事はさせられません。

だって可哀想じゃないですか。

それに、私の体に関する貴重なデータが、毎日知られることになるので、(私の)プライバシー保護という観点からも、相応しくないでしょうね。やはり検便係は倭奴じゃないと。



ところで検便係の手で分析されて、体調管理のためのデータを録られた後の『それ』は、どうなるのでしょう?


分かりません。

すぐに下水に捨てられているのだと思いますが。何か医学的に他の使い途があるのか。


まぁ、どーでもいいことですね。世界一どうでもいいです(笑)


◆◆◆ ◆◆◆

さらに蛇足。倭奴の噂話。


ケンイチはこれより数年後、ある罪で懲戒免職にされている。

業務上横領。


『あるもの』を、他の上級倭奴に、高値で売り流していたらしい。

よっぽど金に困ったのだろう。

惨めな奴だ。

買うほうも買うほうだが。。顧客は大勢いたらしい。

ある顧客は『それ』でウィスキーを割って飲んでいたらしい。ジョンファ様のアイドル時代の写真を眺めながら。

馬鹿だ。馬鹿だけど、羨ましすぎる。。(笑)


噂には続きがあって、ケンイチは『ある二つの条件』を満たしている『それ』だけは、売らずに、『自分で使っていた』らしいんだ。


1.ジョンファ様が、前日、お酒をお召しになられた翌日朝の『それ』

 ⇒アルコールが成分に残っていたのかもしれない。ヤツなら、『どれくらいの量のお酒を召されたか』とか『どんな種類のお酒を召されたか』まで、成分分析で分かったのだろうか。

 ⇒いずれにしても、ジョンファ様にとって、楽しい飲み会の後の残滓は、下界のケンイチにまでスペシャルで祝祭的な特別感を惹起させたに違いない。


2.ジョンファ様が、前日の夜、男性と性交渉を持たれた翌日朝の『それ』

 ⇒・・・ケンイチは掛け値なしの馬鹿だ。羨ましい馬鹿だ(笑)。彼にとっては、ジョンファ様はもちろん、そのボーイフレンド様さえも、信仰の対象だったということか。。。。



この二つの『条件』は、『それ』の成分から、医学的に100%の確率で断言できるんだそうだ。

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