偶像
敗戦国の元軍人(つまり敗残兵)で、祖国日本が旧敵国である大韓女権帝国に占領され併呑され、軍人としての地位はもちろん、家族も誇りも何もかもすべてを失って、あげく植民地支配の総覧者として進駐してきた韓国軍の女性将校・女性士官に洗脳されて骨の髄まで彼女らの奴隷になる・彼女らに顎で使われ毛の先ほどの反抗心も持たない従順虚弱な家畜に成り下がる・果ては彼女らを神として拝める信者・崇拝者となる・・・・
そんな『倭奴』=丸山博文は、この小倭列島において、稀有な存在なのだろうか??
元々マゾヒスティックな心の弱みを精神の奥底に内包していて、大戦争の末の敗戦という未曾有のショックと、新しい支配者たる韓国人女性たちの眩いばかりの威光によって、その秘められていた自虐願望が不運にも開花してしまった、偶然の犠牲者なのだろうか?
百人か千人かに一人の精神異常と、これまた百人か千人かに一人の後天的な運の巡り合わせとを掛け合わせた、天文学的な確率でしか誕生しない『でき損ない』なのだろうか?
・・・つまり丸山の韓国人女性崇拝は、日本人=倭奴にとって、必然的な帰結として、ある程度の普遍性を有しているのか、それとも、単に、激レアなバグとして、笑い飛ばして無視してしまえばいいものなのだろうか???
ここにもうひとつの『サンプル』がある。
倭名『羽柴秀志朗[ハシバ・ヒデシロウ]』―またの名を『忠犬シロ』。
戦後、韓国の小学生向け国定教科書にも載っている、もう一人の『大物倭奴』である。
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『忠犬シロ』の来歴を表すのに、うってつけの映像がある。
撮影されたのは韓日開戦よりも10年以上前の女権暦1*年―日本大公国が未だ独立国として存在していた時代である。場所は東京近郊の、彼のありふれた安普請の貧乏アパートであった。
シロは、都内の大学の韓国語学科に通う苦学生としての『表の顔』のほかに、熱狂的なK-POP女性アイドルグループのファン(いわゆるオタク)としての『裏の顔』も持っていた。
この映像は、当時彼が嵌っていた―ド嵌りしていた―『WHIPs[ウィップス]』というK-POP女性アイドルグループの、韓国人のファン向けの動画配信番組として生中継された、ファン特典映像である。―特典はあくまで本国である大韓女権帝国内のファン向けのみの配信であり、日本のファンは観ることが出来なかった。全編韓国語、テロップ等もハングルで、完全に韓国人向けの映像であった。
番組の名前は、『WHIPs' Tokyo Life』。
コンセプトは、『WHIPsの、日本における異常とも言えるカリスマ的な人気と活躍振りを、優雅に高みの見物しよう』で、この日の放送にも、『東京の大学生崇拝者[ファン]のイタすぎる日常(笑)』という副題が付いていた。
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《出演者》
◇ ハン・ジョンファ 【17歳/♀(優生女性)/身長177cm/血液型A型/ソウル特別区出身】
WHIPsのメンバー〈リーダー〉。15歳で華々しくアイドルデビューを果たして以来、韓日両国に無数のファンを持つWHIPsの主力メンバーにしてグループの精神的主柱。才気溢れる美貌とダイナミックなパフォーマンスで観るものを魅了し続けている。
数々のドラマ・映画で実証された完成度の高い、明朗でかつ底堅い演技力でも不動の地位を獲得しており、昨年、実祖母の波乱の少女時代を描いた話題作『慰安婦物語』で韓国アカデミー賞最優秀主演女優賞・カンヌ女優の栄冠にも輝いた。
クールな容貌と裏腹に、可憐なえくぼを伴う彼女のチャーミングで優美な『キラースマイル』は見るものの心を虜にしないではおかない。そのフォトジェニックで天使的で惜しげない笑顔は、日本人を含む世界中のファンから『韓国の奇跡』とまで賞賛されている。
性格は柔和で人間としての器の大きさ・包容力も兼ね備えており、確固たるキャプテンシーの持ち主としてメンバーからの信頼は篤い。さらには年上の裏方スタッフにも分け隔てなく接するため、彼らからも広く慕われ、尊敬を集めている。
快活な健康美を誇るスポーツウーマンでもあり、ゴルフ・テニス・乗馬・シュートボクシングの実力は、いずれも趣味の域を超えた一級品である。名門ソウル女権第一高校の三年生。
WHIPsのリーダーとして、あるいは一人のトップ・アイドルとして、名実ともにK-POP界の頂点に君臨していると言っても過言ではないが、彼女は更なる高みを志向し、絶えず挑戦し続けている。彼女の確固とした一挙手一投足が、未来を見据える強い眼差しが、そのまま輝かしい韓国文化黎明の歴史として紡がれていく。
俳優・モデル経験もあるハン・ジェガンは7歳年上の実兄で、現在はWHIPsの統括マネージャーとして妹を支えている。
◇ ウォン・ミリ 【17歳/♀(優生女性)/身長180cm/血液型AB型/ソウル特別区出身】
WHIPsのメンバー〈サブリーダー〉。元々韓国のティーン世代の女子層に絶大な人気を博していたガールズファッションモデルで、アイドル転身後はWHIPsの絶対的エースとして女男問わず多くのファンのハートを鷲掴みにしている。
米国の映画宣伝会社ABC Candleが行う『世界で最も美しい顔100人』で去年2位・今年は1位を獲得した。アイドルとして天性のボーカル力にさらなる磨きをかける傍ら、スーパー・モデルとしての活動も続けており、近年ではアメリカ・ヨーロッパのコレクションへの出場機会も増えてきている。完璧なブロンドヘアーがトレードマークで、透き通るような白皙の肌が醸し出す高貴な純潔さと相まって、彼女は、日本人崇拝者[ファン]から『黄金の風』・『金髪の女神』とまで尊称される、もはやカリスマとも熱狂とも言える圧倒的な支持をその一身に集めるに至った。若くして既に完成された、近寄りがたい神秘的な魅力を思うが儘にその身に纏わせたまさに女神的容貌の所有者である。
その怜悧な美しさから、日本人ファンから『ミリ様』と様付けで呼ばれるのはもちろんのこと―WHIPsのメンバーは全員、日本人ファンからは『様』付けで呼ばれる―今では韓国人の若いファンからまでも同じ『ミリ様』の愛称で呼ばれている…もっとも、韓国人ファンの『様』と日本人ファンの『様』とでは意味合いがずいぶん異なるが。
グループ内ではクール・ビューティー担当というポジションから押しも押されぬエース格に成長した。ジョンファと同じソウル女権第一高校の三年生。
◇ キム・サラン(女子アナ) 【20歳/♀/身長167cm/血液型B型/慶尚道テグ市出身】
フリーのアナウンサー。『ニヤニヤ動画』で配信中の『WHIPs' Tokyo Life』の準レギュラー。平民出身だがスラリとした体型、愛らしい顔立ちの古風美人である。
東京公国大学―日本の最高学府―の法学部三年生。『何でも見てやろう』が信条で、高校卒業後、親の反対を押し切って日本留学を決めた。今年から女子アナウンサー専門の事務所『セイントオーラ』に所属し、夢だったキャスター・レポーターの仕事を始めたが、まだまだアルバイト感覚が抜け切れず、日本のマスメディアへの露出はほとんど無い。
数少ないWHIPs関係の仕事は大いに気に入っており、韓国のWHIPsファンにはある程度認知されている。視聴者の隠れファン急増中(?!)である。
WHIPsメンバーとの関係は良好で、プライベートで一緒に旅行するほどの仲。メンバーからは愛着を込めて『サランちゃん』と呼ばれている。
◇ シロ《倭名:羽柴秀志朗》 【24歳/♂/身長158cm/血液型O型/東京都国立市出身】
日本生まれ・日本育ちの生粋の倭人だが、都内の韓協大学外国語学部韓国語学科在学中で、日常会話には支障は無い程度に韓国語を習得しており、ハングルの読み書きもある程度可能(読み書きは韓国人の小学三年生程度のレベル)。
ちなみに彼の通う韓協大学は『韓国學協會学校』が前身で韓国語学科が看板学科である。韓国文化へのあくなき憧れから苦学の末二浪で入学したものの(公国外語大等の上位校は鼻から諦めていた)、アイドル趣味にうつつを抜かして韓国語以外の勉学が疎かになり、二留。放校の瀬戸際であるが親に嘘をついて学費と生活費を仕送りさせ続けている。現在2年生。家賃4万円の古い学生アパートに一人暮らししている。
低肉低背、韓国語以外に取り柄は無く、スポーツも駄目、顔の造りは悪くは無いがいかにもうだつの上がらないニート予備軍で、残念ながら彼女いない暦=年齢である。
SNSで繋がるK-POPのファン仲間以外には気の通じる友人もいない。『俺からK-POPを取ったら何も残らない』を公言しており、神と崇める(ほどのめり込む)WHIPsにつぎ込んだ金額は400万円を下らないと見られる。推しメン(意中のメンバー)はジョンファ。座右の銘は『生涯現役』。
◇ その他、カメラマン等テレビスタッフ・総勢4人(韓国人3人・日本人1人)。
◇ ネット生中継『ニヤニヤ動画』の字幕テロップのコメント投稿者・無数。《※ 『WHIPs' Tokyo Life』は韓国国内でしか配信されていないため、投稿者は全員韓国人。韓国のファンは若い世代の女性が多く、女男比約6:4。←ほぼ20~50代の男性中心の日本人ファンの構成と、性別・年齢層が大きく異なっている。》
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女子アナ『さぁ、始まりました。「WHIPs' Tokyo Life」。第15回目の今回は、「日本人WHIPsファンのイタすぎる日常見物ツアー(笑)」ということで、東京都○○市の学生アパートの前に来ていまーす。
見て下さい、このおんぼろアパート。いつから建ってんだ?って感じですけど、ソウルでは今どきほとんど見かけない年期の入り様です。どれだけ所得の低い人が住んでいるんでしょうか? 楽しみです、ケド、、あれ?』
――不思議そうに周りを見渡すそぶり。
『おかしい、今日はWHIPsのメンバーがいませんね。私だけ? 不安だー(笑)。まぁ、何とかなるでしょう…それでは早速行ってみましょう! ・・・と、その前に、今日の日本人ファンの紹介フリップです』
――女子アナが画面外のスタッフから紹介用フリップを受け取り、カメラに向ける。
『ハイ、今日紹介する下僕クンでーす。こちら!』
【※注:「下僕」は日本人のWHIPsファンの愛称で、「モノノフ」とか「ブリーダー」とか、古くは「親衛隊」等と同様、冗談半分のスラングとして広まったものだが、「下僕」の呼称は公式化しており、WHIPsの日本人向けファンクラブは「下僕の会」で、入会すると「下僕番号」が与えられる。由来は、WHIPsの日本デビューシングルのステージ衣装のコンセプトが『女王様』だったことと、コンサートでの『オタ芸(熱狂的なファンがステージ上のアイドルとコンサート全体を盛り上げるために曲に合わせてする奇抜な振り付け)』が、土下座を模した下僕の挨拶のようなものだったため、この愛称になった。ちなみに韓国人のWHIPsファンは「下僕」とは呼ばれず、普通に「ファン」と呼ばれている】
――フリップをカメラに示して読み上げながら。
女子アナ:『今日紹介する下僕クンです。えー、「ハシバ・ヒデシロウ。24歳。大学2年生」。おっと、私より4歳も年上なのに、大学、、、2年生? おかしいですねー。韓国の皆さんは聞いたことのない大学かもしれませんが、そこそこ入りやすい大学、だったと思います。
本人の一言は…、「WHIPsの熱狂的ファンで下僕の中の下僕です。生涯で400万以上、献上しました。WHIPs万歳[マンセー]」とのことですね。
まったくこの人は何を言っているんでしょうか。病気かもしれませんね(笑)。ま、さっさと突撃して、早めに終わらせちゃいましょう! それでは今度こそ、行ってみましょう! レッツゴー!』




