私だけの…
どうして?
カラカラカラ……
何で、逃げるの?
あたしとずっと一緒になりたくないの?なれなくていいって言うの?!
…だよね?じゃぁ、ずっとーーー
おにい、どうしてなの?
「落ち付けって。俺は…」
うるさいうるさいうるさいうるさい!!!
あたし以外の人を見るおにいなんて、大っ嫌い!
おにい、何であの女のところに行ったの?
あんな人、所詮赤の他人じゃない!あたしよりおにいのこと好きな人は、この世にあたししかいないのに!!
しかもあの女の手作りのマフラーまで!?
おにいの首があいつに汚染され…。
あぁ、大丈夫!あたしがきれいにしてあげる!
おにい、これ貸してあげる!
え?何って、包丁に決まってるじゃない!
それで、あのマフラーがふれたところを切り取るんだよ?
…やらないの?あたしの作ったマフラーいらないの?
そんなわけないよね?
あたしの言うこと聞けないの?
…じゃあ、あたしがまた、調教しなおしてあげる。
何?遠慮はいらないよ!
おにい、あたしがこれしたら、泣いて喜んでくれるんだもん!張り切っちゃうなぁ!
ほらぁ、おにいも準備してよ!
…今日はどれがいい?
そうだ!今日はあたしが選ぶね!
…ん~。これにするね!
これ?ノコギリだよ!知ってるでしょ!
今日のおにいは、いつもより悪い子だから、ここからね?
大丈夫!一瞬で終わるから!
ずっと、あたしのもの何だから、うれしいよね?
…ね、おにいーーー
おにいの頭部を抱えて、あたしは微笑む。